TAM手技療法がDVDになりました

製作は医療情報研究所様。
2017年9月1日発売です。

TAM手技療法初歩講座の前・後編と、足のTAM手技療法、講習3回分の内容です。
リンクはこちら

 

TAM手技療法の講座について

 TAM手技療法は、関節や筋肉の癒着を解消する治療法。原理が明快で学びやすい治療法です。治療に興味がある方のために、ブログ「八起堂通信」の「治療技術論」で、理論と代表的な方法を見ていただけます。

 もともとそれほど難しい治療法ではありません。原理を理解し、患部の状態を把握する感覚を鍛えれば、公開した情報を独学するだけでも使えるようになります。

 もちろん百聞は一見にしかずとも言いますので、実際に見て学びたい方のために、講座を開いています。

①TAM初歩講座
(前編)2時間
 TAMの原理と感覚、簡単な基本技法を学ぶ講座です。全くの初心者が対象で、TAMについての大体のイメージを作ってもらうことを目的としています。
 具体的な技術を通して、テンションとモーションの感覚、癒着のとれる感覚を掴んでもらうことを目的としています。

(後編)2時間
 全身への技術の中から、学んですぐに使え、効果の高いものを選び、お伝えします。
 この後編を飛ばして、そのまま自由講座に移行していただくことも可能です。

②足関節のTAM手技療法講座 2時間
 八起堂が得意とする、足関節のTAM手技療法です。
たくさんの骨で構成されている足の関節を、一つ一つほぐし、足の歪みを正します。
 足関節は身体の土台。膝、腰、股関節。すべての部分の治療効果が変わってきます。

 ③TAM発展講座 2時間
 基本講座、およびDVDでは、関節全体に対して働きかける施術を中心に紹介しました。
 発展講座では、その先の部分として、関節の一部に生じた癒着を解消するための、集中的な施術を学びます。
 頚椎のペダリング、仙腸関節のZ操作、足関節の8の字操作など、より高度な操作も入っています。

 回数制限もないので、必要なだけ受講していただくと良いかと思います。 

・場所
 八起堂治療院(私の自宅です)

・申し込み方法
 少人数制ですので、決まった日時は設定しません。通常の治療予約の間に入れることもできますので、都合のよい日時をご連絡ください(日曜日定休。祝日は営業しています)。
 ある程度の人数がいらっしゃる場合には、出張講座も行います。

・講習形式
 原則として、2時間の講習が一単位です。
 2時間で教えられる技術をすべて伝えたいと思いますので、ビデオカメラなどの持参を歓迎します。

・講習料と、受講時間の延長について 
 一回あたり2時間の内容ですが、実技指導を十分に行うため、人数が増えるごとに講習時間を長くしています。受講予定を組まれる際は、ご注意下さい。

 1人で受講の場合 … 2時間  12000円
 同時に二人以上受講の場合 … 2時間30分 20000円
 以後、一人増えるごとに8000円追加で、時間を30分延長

 あとで練習がしやすいように、親しい方たちでの受講がおすすめです。1人で受講される場合には、ご家族を連れて来ていただくと、練習相手として良いと思われます。
 なおカメラの撮影係、練習相手など、治療を業としていない方の同席は、講習料は必要ありません。
 講習の内容は、こんな感じです↓

講習を受けた方の感想

●私は医療従事者ですが、運動器の痛みに対して、一般的なアプローチでは解決が難しいと常々感じておりました。仙腸関節の関節包内運動を利用した徒手療法に興味を持ち始めた頃、八起堂さんのホームページを見つけて池浦先生にアポイントを取りました。

講習では徒手療法初心者の私に懇切丁寧に教えて下さり、おかげさまで仙腸関節の動きを直に感じる事ができました。その時の感動は忘れられません。仙腸関節だけでなく、脊椎、四肢関節へのアプローチも手取り足取り指導して頂きました。TAM療法の理論も素晴らしいと感じました。池浦先生の技術が、痛みに悩む多くの人々への福音となる事を願っております。

●「初歩のTAM手技療法」の講習会、とても勉強になりました。患者様に、出来る範囲で、少しずつ行い、効果を実感しています。関節や靭帯の癒着を取るという難しいことを、簡単に行えるように、良く考えられた技術だと思います。

「肩関節」、「腰椎」、「仙腸関節」、「足関節(簡略形)」は、効果が高く感じました。練習して、自分の患者様に、是非、使わせて頂きたいと思います。

膝痛は体の重心が重要で、その調整のため足関節の治療が大切な点や、腰痛治療で腰椎の動きを良くするために棘突起に捻りを加えていること、などは目からうろこが落ちました。本当にありがとうございました。

お知らせ

今年はお盆休みを取らず、カレンダー通りの営業をします。

院長 池浦誠

1969年生まれ。
2003年に鍼灸師・マッサージ師の国家資格取得。
2005年に開業。同年関節リリース技法、TAM手技療法を発表。
2017年に技術指導DVD、「関節リリース5テクニック」を上梓、指導にあたっている。

八起堂連絡先

奈良市西大寺新池町3-10
電話 080-3112-8738
hakkidou.tam@gmail.com

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ブログ最新記事

2018年

7月

25日

AIから見る上達論

 少し前、NHKで「人間って何だ?」というAI(人工知能)関連の番組をやっていました。その中で出てきた「過学習」の概念が面白かったんですよ。

 AIに学習させるときにはディープラーニングという方法が用いられます。これは、AIに大量のデータを読み込ませ、分析させることで、学習をさせる方法。複雑な状況から結論を引き出すのが得意で、ものによっては人間以上の能力を発揮することもあります。

 例えばAIに「イヌとは何か」を認識させるためには、たくさんの犬の写真を読み込ませ、判断させます。それに対して正解・間違いのフィードバック(結果を見ての修正)を何百万回も繰り返すうち、AIは自分で必要な条件を覚え、犬の画像を見分けられるようになります。

・過学習…丸覚えは使えない
 AIに学習させる上で問題になるのが「過学習」です。わかりやすく言うと、データを丸暗記しすぎて、応用力がなくなること。

 例えば、データの中に黒い柴犬の画像があったとします。AIはその画像を分析し、「毛が生えている」とか「牙がある」といった犬の判断に重要な特徴を読み込みます。しかし同時に「色が黒い」とか「耳が立っている」というような、重要でない特徴をも読み込むでしょう。

 もしAIが、重要でない情報まですべて使って判断したら、ゴールデンレトリバーは、黒くない、耳が立っていない、という理由で「犬ではない」と判断されてしまいます。

 ディープラーニングを成功させるには、どの情報が重要で、どの情報が重要でないか、AIがわかるようにプログラムすることが必要。研究者は、その対策に頭を絞るのだそうです。

・正解率を高める試行錯誤
 では、どうやって重要性を認識させるか。代表的な方法の一つが「ドロップアウト」です。大まかに言うと、判断に使っている特徴のうち、いくつかをわざと使わなくすること。

 たとえばA、B、C、Dという4つの特徴を判定に使っているとします。Aを使うのをやめて、B、C、Dだけで判断を行い、それでも正解率が高ければ、Aは重要ではないとわかります。逆にAを使わずに判断を行って正解率が下がれば、Aが重要だとわかりますね。

 こうして使う情報、使わない情報をランダムに入れ替えながら試行錯誤することで、より正確な判断ができるようになってくるというわけです。

・上達のための試行錯誤とフィードバック
 ディープラーニングは人間の学習をもとにしたものですから、こうした原則は人間でも同じです。丸覚えルーチンワークでは、何年繰り返しても上達しませんし、試行錯誤していても、結果が出るまでの間隔が長ければ、学びは遅くなります。
 これは技術側の問題でもあって、技術を要素分解しやすい技術ほど、またフィードバックが早い技術ほど、学びやすいことを示しています。

 ちなみに、TAM関節リリースは、要素の分解が明確で、結果がすぐ出る技術です。…と最後に我田引水(笑)

2018年

7月

08日

オスグッド病の発生・再発予防のコツは…尻で跳ぶ!

オスグッド病を起こしやすい膝関節の構造

 

 オスグッド病の正式名称は、オスグッド・シュラッター病。スポーツをする十代の少年少女に多く発生する、軟骨の炎症です。

 ちょっと膝の構造を見てみましょう。長い骨を動かすのは、端についた一本の腱だけ。この腱を引っ張って、骨を動かすところを想像してみてください。すごく大きな力が必要な感じがしませんか? 長い棒の一番端っこを持って動かしている感じ。かなり大きな力が必要です。

 その大きな力が、腱と骨の接続部に繰り返しかかることで、成長期の軟骨が損傷し、炎症を起こすのがオスグッド病なのです。

 

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2018年

4月

06日

肩甲骨を上手につかうには、鎖骨を意識するといい

先日、水泳をしている方が、足の治療でいらっしゃいました。
足の方は関節リリースで治療したのですが、その際、水泳で肩甲骨をうまく使えないとおっしゃいます。

■肩甲骨の動きは、鎖骨で意識する。

肩甲骨は肩にある平たく大きな骨です。
上下左右、回転運動を行って、腕の動きを補助しますので、上手に使えるかどうかで腕の可動範囲は大きく変わってきます。とはいえ、見えにくい場所にあるため動きを意識しにくい骨でもあります。

そこで、鎖骨。肩甲骨は鎖骨によって胴体につながっているので、鎖骨を意識すれば、肩甲骨の動きをイメージしやすいのです。

例えば、右の肩甲骨を動かすとしましょうか。
首のすぐ下にある骨のへこみ。これが鎖骨の始まりです。その部分に左手の親指を当て、人差し指で右側の鎖骨に触れます。これで、指先で鎖骨の動きを感じることができます。
そのまま、右肩を上下や前後に動かしてみましょう。鎖骨が動いているのがわかると思います。

■鎖骨から先が、腕だと考えてみる

鎖骨の動きがわかったら、次は腕を動かします。ただし、腕と一緒に鎖骨が動くように意識してみてください。腕と鎖骨が一緒にうごくことで、腕の動く範囲が大きく広がっているのがわかると思います。
もっと言えば、鎖骨から先が腕だと思ってください。始まりの場所が首の下だ、と思うだけで腕の動きが変わってくるはずです。

 …というようなことを、お客様に語って、動かしていただくと
「そうですね、ほんとに大きく動きますよ!」
 と喜んでいただけました。

「そうでしょう、そうでしょう」
 と言いながら、自分でもやってみたら、私の腕も、いつもより大きく動きます。偉そうに言っていながら、私も肩甲骨が使えていなかったようです。
 思ったより使えていないのが、肩甲骨。一度試してみてください。