「ナチュラル・ボーン・ヒーローズ」読了

 ここしばらく読んでいた本が面白かったので、その紹介です。

 第二次世界大戦中、イギリス軍は対ドイツ戦の一環として、ナチス将軍の誘拐を計画しました。舞台はギリシャのクレタ島。地元レジスタンスの協力を得て、ナチスを出し抜き、道無き道を逃げ切る…。

 その実話を軸に、筋膜による運動、炭水化物を排除した食事、ナチュラルムーブメントなどの、身体理論が解説される本です。

 

 正直に言って、読みやすい本ではありません。

 文章自体は平易なのですが、第二次大戦中の誘拐劇と、その逃走ルートをたどる現代の視点、関係する身体理論のドキュメンタリーと、3つの視点が秩序なく入り混じって、注意深く読まないと、振り回されます。

 

 ただ、本の内容は非常に面白いものでした。とくに、身体理論に関してはいろいろと考えさせられることも多かったので、次回から何回かに分けて感想を書きます。