古い生命保険は見直したほうがいい

 先日いらした患者さん。

 開口一番、
「先週、ガンの手術を受けてきたんですよ。一日ベッドにいたから、肩がこってねえ…」

 先週?

 聞くと、大腸がんの内視鏡手術をうけてきたとのこと。退院までが、わずかに一週間です。少し前まで、手術のあとの入院期間は1ヶ月とか二ヶ月が当たり前だったのですが…。医学の進歩はすごいです。

 入院期間は短くなり、昔なら死んでいた病気でも、治って長生きする人が増える。
 こうした変化は一般の人も喜んでいますが、一番喜んでいるのは、保険会社だと思うのは、私だけでしょうか。

保険は「その時」の医学で計算する

 一般の医療保険は、ある年齢の人が、どれだけの確率で病気にかかり、どれだけの治療期間(医療保険は、日数で金額を算定するため)が必要かを調べた上で、利益が出るように設計されています。

 計算のもとになっているのは、保険が売り出されたときの治療期間。
 ある病気の入院期間が1ヶ月間だとしたら、その病気になる割合に、治療期間の金額をかけて算出しています。

 もし、医学の進歩で入院期間が二週間になれば、支払う金額は半分ですみます。その分、生命保険会社の利益が増えるわけです。

 

 生存率の上昇も、保険会社の利益のもと。大抵の生命保険は、死亡保障が80歳程度で満期になります。そこから先は死亡保障額が大きく下がります。満期まで生きる人が増えれば増えるほど、保険会社は保険金を支払わないですみ、儲けがでるわけ。

 

 これを別の形で示すのが、COOP共済や、こくみん共済といった、共済の保険。共済は助け合いをモットーとした保険なので、利益が出すぎたら還元することになっています。

 私は共済の保険に入っていますが、ときどき
「このたび、○○の保証が契約に追加されました」
 という、保証内容の向上を伝える通知が入っていることがあります。

 掛け金が変わっていないのに、保証内容が良くなっていくのは、経営内容に余裕がある…つまり、支払い保険金が予想よりも少なくなったことを示しているわけですね。 

古い保険ほど、損をしてるかも

 この原理で考えると、古い保険ほど、契約内容に対する掛け金が高い可能性があります。

 

 

 長い間同じ保険に入っている人は、もし持病などがないなら、見直しを考えてもいいかもしれません。

お知らせ

義足のプロダンサー、大前光市さんのブログで紹介していただきました。

リンク⇒こちら

院長 池浦誠

1969年生まれ。
2003年に鍼灸師・マッサージ師の国家資格取得。
2005年に開業。同年関節リリース技法、TAM手技療法を発表。
2017年に技術指導DVD、「関節リリース5テクニック」を上梓、指導にあたっている。

八起堂連絡先

奈良市西大寺新池町3-10
電話 080-3112-8738
hakkidou.tam@gmail.com

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2018年

10月

19日

居合…抜き付けの物理学

 居合道の、代表的な動きが「抜きつけ」。一瞬で刀を抜き、横なぎに前方へ切りつける動作です。

・抜き出す方向は、ほぼ前

前回、抜き付けで刀を左から大きく回して抜くのは、現実的でないという話をしました。

 ではどう抜くかというと、ほぼ前に向かって抜きます。
 刀は長軸方向へ引っ張られるので、モーメントは最小で済み、効率良く前方へ向かって加速されます。

 抜きの方向は鞘の形に沿うので、右手は次第に右へ向かいます。刀の重心(中央にあるとします)は慣性の法則に従って前に進み続けるので、柄が右へ向かうと右回りの回転を始めます。刀の切っ先は、前への運動と、右回転の運動をあわせて、高速度で前方に切り込んでゆきます。これが、抜き付けです。

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2018年

10月

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マンガで身体をねじって抜刀する理由

マンガで見られる、身体をねじった抜刀の構えは、意図的なデフォルメで、実際には、まず使われません。

 抜き付けが遅くなるだけでなく、刀のコントロールがしにくくなるからです。

・モーメントが邪魔をする
 この抜き方では、刀を左側に大きく抜いて前方へ回す、大きな円のコースを描きますね。
 以前も書いたモーメントの問題で、円の半径が大きくなるほど、必要なモーメントは大きくなる…つまり加速が遅くなります。移動距離も長くなるので、相手への到達が遅れます。これは実戦では大きなデメリット。

 また、こうして加速された刀には大きなエネルギー(勢いと思ってください)があるので、相手に当たれば大きなダメージを与えることができます。しかし、狙いを外したときには一転、ピンチに。

 物体には慣性の法則(動いているものは動き続けようとする)が働くので、大きなエネルギーを持った刀は止めるのも、方向を変化させるのも難しくなるからです。

 そこで、実際の居合では、早く、コントロールしやすい方法で抜きます。その詳しい話は次回に回すとして…。

・ねじりの構図は、力強い
 では、なぜマンガの中でこうした構図が使われるのか。それは、力強い絵になるからです。
 人体表現は面白いもので、体幹部にねじりが入ると、急にイキイキとしてきます。ミケランジェロの多くの彫刻に、ねじりの構図が使われているのは有名ですし、ロダンの「考える人」なんて、無理に体幹をねじっています(右ひじが、左の膝にのってるんですよ!)。

 静止画で表現しなくてはならないマンガでは、こうした工夫が重ねられて、現在に至っているんだなあ、と感心します。

2018年

10月

15日

義足のプロダンサー、大前光市さんのブログで紹介していただきました

 大前光市さん。

 リオパラリンピックの閉会式や、去年のNHK紅白歌合戦、平井堅さんとの共演で、ご存知の方も多いと思います。
 八起堂治療院に来てくださるようになったのは、去年秋頃から。

 自分の身体感覚に真摯な方なので、施術するこちらも、その熱意に引っ張られるように深く集中します。おかげで、何度も施術をしているうちに私の方がレベルを引き上げていただいたと感じています。

 NHKの番組などでは、厳しい表情が取り上げられることが多いのですが、素顔は楽しい、話好きな方です。とくに、身体の使い方の話などになると熱が入ってきて、治療中でも立ち上がって実演してくださったり。
 最近、私がブログで身体の使い方について書いているのも、お話に触発されて考えることが増えたからなのでした。

 これからも、勉強させていただきたいと思っています。

大前さんのブログは こちら