ピアノを弾いて、親指が痛むとき

 仕事柄、音楽関係の方を診ることも多いです。

 楽器の設計では、美しい音を出すことが最優先で、演奏する人間のことは二の次。それで、故障を抱える人が少なくありません。

 

ピアノで親指を傷めるのは構造の問題

 人間の指は、正面からの力には強く、横からの力には弱い構造です。

 ピアノの鍵盤は横一列に並んでいて、全ての指を使って演奏を行いますね。他の4本の指では、キーを叩く力は縦方向に作用するので、力は正面からかかります。

 ところが親指だけは、もともと物をつかむために、手の内側を向くようにできています。ピアノのキーを叩くと、横から力を受けてしまうのです。それで、他の指よりも傷めやすくなっています。

 

 今まで見てきた患者さんで、比較的多いのは2つのパターンです。

 一つは、指先から数えて二つ目の関節で、内回りにねじれて(ズレて)いる場合。曲げた状態で横向きの力を受けることで、ねじれた状態がくせになってしまうようです。

 もう一つは、手首に近い部分の関節が固まってしまう場合。親指のもっとも根本の関節なのですが、これも本来の向きとは違う向きの力を受けることで、癒着してしまうようです。

痛む親指の治療は

 まず、痛む部分が熱を持っているかを確認します。
 熱くなって腫れていたら、腱鞘炎などの可能性があります。その場合は安静によって状況が改善するか、様子を見てください。

 

 あまり熱を持っていないのに、引っかかるような痛みがあったり、動かしにくかったりする場合には、ここで書いたように関節がズレたり癒着したりしている可能性があります。

 いつもなら、ここで「自分でできる治療」を書くところなのですが、指の靭帯は繊細で、強い力をかけるとさらに傷めてしまうことがあるので、自己治療はあまりおすすめできません。
 なるべく、専門の治療を行うところで診てもらうことをおすすめします。

 

 自覚症状がない場合でも、軽度のズレや癒着が起きていることもありますから、気になったら受診してみることをおススメします。

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ブログ最新記事

2017年

9月

02日

TAM手技療法のDVDが出ました

 TAM手技療法による関節治療の教材DVD、
「関節リリース5テクニック」が出ました。

…ほんとに出ましたね。

 6月に製作元の医療情報研究所様からお話をいただき、撮影、内容の確認などを行っていたのですが、本当に出るのか、たぶん私が一番信じていませんでした(笑)。
 で、今までホームページにも全く書かなかったのですが。

 昨日、無事リリースされたとの連絡をいただき、こうして発表の運びとなったわけです。

 

 内容は、TAM手技療法の理論、基本講座の前・後編と、足の治療法の4枚組となっています。カメラワークを工夫してくださったので、かなり見やすい映像になっているかと思います。10月には、購入してくださった方を対象とした、フォローセミナーも開催の予定。

 

 医療情報研究所様、および治療の感想や、TAM講座の感想をくださった皆様方、本当にありがとうございました。
 厚く御礼を申し上げます。

2017年

7月

25日

NHKガッテン2017年7月12日で、関節包の治療が紹介されました

 古い話で申し訳ないのですが…。
 この回のガッテンのテーマは膝の痛みでした。

 一般的に膝痛は、関節軟骨がすり減ることによって起こるとされています。
 ところが、ある医師がレントゲン写真と患者さんの状態を比較したところ、それとは違う結果が出ました。軟骨がすり減っていても痛みが出ない患者さんがいたり、すり減っていないのにひどく痛む患者さんがいたりしたのです。

 そこで医師がたどり着いた結論は、関節を包む膜、関節包が固くなり、縮んでいることが痛みの原因であるというものでした。

 番組は、関節包のストレッチで膝の痛みを軽減する方法を紹介していました。

・・・・・・

 来ましたね!

 私の知る限り、関節痛の原因を関節包と紹介したテレビ番組は、これが初めてです。

 昨年、「筋膜の癒着」という形で、癒着が原因という話が出ましたからTAM手技療法の基礎になる仮説、「関節包の癒着」が証明されるまで、あと一息です!

2017年

5月

29日

仏様は、前のめり…姿勢と重心の関係

 今、奈良の国立博物館で「快慶展」をやっています。

 奈良には国宝・重文級の仏像がゴロゴロしていますが、その中で一番好きなのを選べと言われたら、迷わず東大寺南大門の金剛力士像を選びます。この像を作った中心人物の1人が快慶です。 

 快慶の特徴は、写実とデフォルメの融合した迫力。

 今回の快慶展では、様々なバリエーションの像を比べることが出来て、興味深いものでした。

 ある高僧をモデルにした像など、顔のシワから口元の微妙な歪みまで、モデルの性格がはっきりわかるほどの描写力。いかに観察力に優れた仏師だったかがわかりました。 

 いくつもの像を見ているときに、妻が言いました。
「仏様って、前のめりだね」
 なるほど、横から見ると直立していません。角度にして10度くらい、前に傾いて立っています。

 

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