この数日、肩・首・腰の筋肉を動かす練習をしています。
「肩・首・腰の筋肉を自由に動かせるようになれば、肩こりや腰痛は起こらないのではないか?」
という理論を検証するための実験です。
ホームページにも書いていますが、八起堂では
「肩こり・腰痛は、筋肉が緊張して力が抜けなくなった状態」
と考えています 緊張が続くことで、脳の回路が強化され、緊張したままになるというメカニズムです(習慣的緊張仮説と言っています)。
ということで、実際に動かしてみると…。
肩にせよ、腰にせよ、本来は自分の思い通りにうごく筋肉のはず。ところが、実際にやってみるとわかるのですが、全体として動かすことはできても、一部を意識して動かすことは難しいのです。
とくに首の筋肉! 何本も並んでいるうえ、浅いところから深いところまで重なっているため、どう力を入れれば、どの筋肉が動かせるのか、まったくわかりません。
指で触りながら何度も試行錯誤しているうち、動かし方を発見できるのですが、すぐにまた見失ってしまいます。
面白いのは、狙い通りの筋肉が動かせたときに、
「バリバリ! ボリボリ!」
とすごい音がすること。いつも聞いている、組織の癒着が剥がれる音です。筋肉同士の貼りつきがこんなにあるのか、と妙なところで実感しました。
動かした後、首の筋肉は明らかに柔らかくなっています。
これが癒着のとれた効果なのか(癒着がとれることで、筋肉の状態が変わり、緊張がリセットする)、コントロールできるようになったからかはわかりません。
腰の筋肉も多少柔らかくなるのですが、それよりもはっきりしたのは、足などが動かしやすくなったこと。バランスよく、キレよく動けます。運動選手にもお勧めできるかも知れません。
実験がうまくいけば、また新たな治療法の開発につながります。新しい発見があったらまた報告します。