何回もねんざを繰り返す「ねんざ癖」の原因と解消方法

 ねんざを何度も繰り返してしまう「ねんざ癖」。

 スポーツ関係の方には、嫌な単語ですね。ねんざのたびに練習を休まなければならず、回復しても、またねんざするのではないかと気になって全力が出せなくなってしまいます。

・ねんざ癖は足首の「貼り付き」
 ねんざ癖の原因を一言で言うと、足関節の歪みです。もっといえば、内くるぶしの靭帯の貼り付き。足の使いすぎや、ねんざなどのケガで足首が腫れたあとによく起こります。

 この貼り付きがあると足の内側が動きにくくなり、つま先を伸ばしたとき、図のように足先が内側に向きやすくなってしまいます。
 日常的には問題ない程度の歪みです。しかし、急な動きのときには、体重を真っ直ぐ受け止められないために、再びねんざを起こしてしまうのです。

 ねんざ癖があるかどうかは、足を動かすとわかります。
 まず、足の甲が真っ直ぐになるまでつま先を伸ばして、足先の向きを観察します。真っ直ぐになっているならOK。はっきりと分かるくらいに内側に向いていたら、危険信号です。

 対策としては、足先が真っ直ぐに向けられるように、靭帯をストレッチする方法があります(筋肉ストレッチよりも時間をたっぷりかけるのがポイント)。
 しかし、貼り付きそのものを自力で取るのは難しく、できれば関節リリースの施術を受けてほしいところです。

 状態や、目指すところにもよりますが、八起堂治療院では数回程度の施術で、かなり軽減するケースが多いです。

お知らせ

1月14日は、祝日の月曜日で、お休みをいただきます。

八起堂連絡先

奈良市西大寺新池町3-10
電話 080-3112-8738
hakkidou.tam@gmail.com

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院長 池浦誠

1969年生まれ。
2003年に鍼灸師・マッサージ師の国家資格取得。
2005年に開業。同年関節リリース技法、TAM手技療法を発表。
2017年に技術指導DVD、「関節リリース5テクニック」を上梓、指導にあたっている。

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2019年

2月

10日

膝が内側に入ってしまう症状の治療

 先日から、二人続けて、似た症状の方を拝見しました。

 お二人ともランナー。困っているのは、膝を曲げたときに、膝頭が内側に入ってしまうため、膝や股関節が痛くなって困っているとのことでした。

 拝見したところ、お二人とも、同じ原因でした。

 足首の内側、くるぶしのまわりが固くなると、その部分だけ動く範囲が狭くなります。
 足が地面に着地すると、足首は深く曲がりますね(背屈)。この時、内側があまり動かず、外側だけが大きく動くので、つま先が外側に向くことになります。
 といっても、足の裏は接地しているので、固定されています。そこで、かわりに脛の骨が内側にねじられ、膝が内側に入ってしまうというわけです。

 この場合の治療は、足首の正しい動きを取り戻すこと。関節リリースの技法でくるぶしまわりの組織をほぐし、内外の動きが揃うようにしてやります。
 幸い、お二人とも初回の治療で大幅に動きが改善し、膝が内に入るのを減らせました。あとは、仕上げをするだけです。

 足首まわり、とくに内側は、固くなりやすい部分です。
 もし、走ったり屈伸したりするときに膝が内側に入る場合は、一度関節リリースをお試しください。

2019年

2月

06日

「揉みおこし」は、筋肉が傷ついている

 施術のあと
「ここの施術は、揉みおこしがでないのね」
 と言われることがあります。

 揉みおこしとは、あん摩・マッサージのあと、筋肉が腫れて痛むこと。これ、実は危ない現象なのです。

 私たちの筋肉は、水分を含んだ細胞です。例えるなら、スーパーで売っている鶏肉と、さほど差はありません。あの肉を、ぐっと押したら潰れますよね。
 私たちの筋肉も同じ。強く押せば細胞が潰れてしまいます。

 揉みおこしと言われているのは、強すぎる揉みで筋肉が潰れ、腫れている状態。打撲傷と同じようなものなのです。

 コリを治すはずが、筋肉を潰してしまう。しかも、何度も繰り返すと筋肉細胞ではなく、繊維質が増える「線維化」が進行して、組織そのものが硬化してしまう恐れもあります。

 それなのになぜ、揉みおこしを起こすような揉み方・押し方がなされているかというと、「固いものには、強い力で」と、本能的に考えてしまうからです。

 治療に必要なのは、本能よりも、正しい技術。
 もしどこかで施術を受けられたあと、揉まれたところが熱を持って痛むようなら、揉み方を変えてもらう方がいいでしょう。

2018年

12月

31日

膝が伸びない・曲がらない時は、前後の動きを改善してやります

 膝に関係するお悩みで、痛みの次に多いのが、「膝が伸びない」「膝が曲がらない」です。こうした曲げ伸ばしの問題の原因になっているのは、関節まわりの固さです。

 膝関節は、丸みを帯びた大腿骨(太ももの骨)の先を、脛(すね)の骨が、前後に移動することで、曲がったり伸びたりしています。
 このときに、膝関節がどのくらいの距離を動くかというと…なんと、10センチ近く。
 これだけの距離を動く関節は、人体のどこにも存在しません。

 膝関節が動かないときは、この動きが邪魔されています。そこで、3つの条件を整えて、動きを作ってゆきます。

①関節の靭帯・関節包の貼り付きをとる
 関節包は、関節を包んでいる袋。
 靭帯は、関節が動きすぎないように、制限する帯。
 どちらが貼り付いても、つっぱって動く範囲が狭くなります。靭帯、関節包の貼り付きには、関節リリースが有効です。

②周辺の皮膚の動きを改善する
 関節そのものが動いていても、周りの皮膚が動かないと、そこで止まってしまいます。皮膚を動かすマッサージによって、皮膚が軽く滑るようになると、曲がりやすくなります。

③太ももの筋肉を伸ばす
 筋肉が固くなっても、動きが悪くなります。この場合には、膝の上の筋肉に固く、伸びにくい部分があるか調べます。もし動きが悪ければ、ストレッチで伸ばしてやるのが有効。それでも伸びないときは、筋肉どうしが貼り付いている可能性があるので、筋肉の動きを改善します。

 なお、関節軟骨がすり減って動きが悪いとおっしゃる方も多いです。たしかに軟骨が減って炎症を起こすと、貼り付きが起きやすくなります。ただ、軟骨が減っていても、動く範囲を広げられることもありますので、どうぞご相談下さい。