足の甲を出す方法

 前回に引き続き、バレエの話です。

 バレエでキレイに立つためには、足首がきちんと伸びることが必要です。きちんと伸びた足は、甲が緩やかなカーブを描くので、その状態を「甲が出ている」と表現します。

 この甲を出すためには、足関節が完全に動くことが必要。図にあるように、足の骨が、すねの骨に対して前に回らなければなりません。
 甲が出ない場合は、筋力の不足よりも、足首関節のまわりが固いためにうまく回っていないことが多いのです。

 

甲を出すための、TAM関節リリース

 これを改善するには、足首の関節をリリースして、動くようにする必要があります。ここでは、一人でできる簡単な方法を紹介します。

 仰向けに寝て、甲の伸びない足の足首に、もう一方の足を載せます。その状態で、足首を上下に動かしたり、回したりする動作を繰り返します。

 関節の貼り付いている部分は、足の重さによってストレッチされた状態で動きます。組織にかかったテンションが、癒着部に作用して、貼り付きが少しずつ解消してゆきます。
 大事なことは、無理をしないこと。載せている足は、決して強く押さないように、気長に行ってください。

 ただ、内くるぶしの回りは癒着がとれにくく、最後まで残りがちです。どうしても甲が出せないときには、専門的な関節リリースを行いますので、ご相談ください。