全国でも珍しい「足のゆがみ」の治療院

奈良の街はずれ、一人でやっている小さな治療院に、関東や中部、北陸からも多くの方が来て下さいます。

なぜでしょうか?

それは八起堂が、足関節の可動域を広げ、ゆがみを整えるという、全国でもほとんど例のない治療を得意としているからです。 

    イラストは、フリーメディカルイラスト図鑑より

あなたは、本当の力を出せていますか?

あまり知られていませんが、足の関節はゆがみやすい場所です。

ねんざ、骨折など、関節が大きく腫れたときには、リンパ液中の繊維タンパク質が、靭帯や関節包に貼り付くことがあります。その貼りつきが残って、正常な動きを邪魔するのが、足関節のゆがみなのです。

 足にゆがみがあると、様々な症状が出ます。

・足首を深く曲げられないため、重心が浮きやすくなる。

・蹴り出しで足先の向きがそれ、蹴る力をロスしてしまう。

・つま先が正しく伸びず、美しく立つことができない。

陸上選手、バレエダンサーなど、「ねんざ後遺症のゆがみ」で実力をだせない人は、思われている以上に多いのです。

 もしかしたら、これを読んでいるあなたも、足のゆがみのせいで、本当の力を発揮できていないかもしれません。

TAMは靭帯・関節包の癒着をとり、ゆがみを治す

そこで八起堂は「足のゆがみ治療」を提案します。

足関節を構成する骨を一つ一つ点検し、癒着をとって正しい動きができるように改善させる。

それを可能にしているのが八起堂独自の「TAM手技療法」です。
TAMは、癒着を取ることに特化した技術。靭帯の張り具合や、関節の可動域変化を見ながら足関節を精密に操作し、癒着を解消してゆきます。
 

足関節治療の実例…こんなふうに調整を行います

①陸上選手の場合

「右足を前に踏み込んだとき、膝が外にブレて、体重がまっすぐに乗らない感じがします」
 とのこと。

 

調べると、膝関節と足関節に、わずかなねじれがあります。


内くるぶしに癒着があり、足を踏み込んだ時に、足先が小指方向へ逃げていました。
癒着のために足関節の内側と外側の沈みこみに差が生じ、膝の動く方向がズレていたのです。


そこで踏み込み時に邪魔になる癒着をとる施術を行いました。

 

さらに調べると、足先を伸ばしたときに、わずかながら足先が内側に入ることに気付きました。いわゆる「かま足」です。

立って、地面を蹴る力を左右で比較してもらうと、
「右足は、蹴りの力が逃げる感じがします」
 とのことです。

 

「かま足」も、内くるぶし周辺の癒着が原因となって起こります。蹴り出しに使う方向でも癒着をとり、踏み込み、蹴り出しを試してもらったところ、
「体重も乗りますし、力も入ります!」
  とのことで、治療を終了しました。 

 

②バレエダンサーの場合
「左足全体が痛み、思うように踊れない」とのこと。診ると、足外側の筋肉が、上から下まで強く緊張しています。

立っている状態で重心線を見ると、足首のところで歪んでいます。まっすぐに体重が支えられないのを、筋力で頑張って支えている状態。これが筋肉の異常な緊張の原因でした。
初回は横方向のゆがみを取り、重心線を整えて終了しました。

 二回目。
初回の治療で足外側の痛みは大幅に減ったが、トウ(つま先)で立つときに、足首がグラグラして不安定だとのこと。

トウで安定して立つには、足関節を十分に底屈(つま先を伸ばす)させて、骨格で体重を支えることが必要です。
ところがこの方では、足関節前面の癒着で底屈が不十分でした。

足関節の癒着を取り、十分に底屈できるようにしたところ、体重を骨格で支えられるようになり、楽に立てるようになりました。

 

TAMの特徴は即効性。
症状に合っていれば、一回目から変化が出ます。

走るのが趣味の、この方も、施術回数は一回だけでした。

逆に、一回目で効果が出ない場合には、この治療が症状に合っていないと分かります。ですから、意味のない施術で、お金と時間を無駄にすることはありません。

なお、効果が感じられない場合は、施術費をいただきません。

 

注意! ねんざの治療は、腫れが引いてから!

 時々、ねんざ直後の方から治療の依頼を頂くことがあります。しかし、ねんざの治療は安静が基本。むやみに動かすことは、腫れを長引かせ、治癒を遅くする可能性があります。

 ねんざした直後は、まず病院に行き、骨折や靭帯断裂がないか確認して下さい。あとは修復中の靭帯に負荷をかけないように、おとなしくしているのが一番(足を上げておくと、腫れが引くのが早くなります)。腫れが引いたら、ゆっくりと動かして、リハビリ。

 腫れが引いて痛みも消え、病院などで治ったと言われたあと、それでも違和感が残るようなら、八起堂治療院にご相談下さい。

 

八起堂治療院

 電話 080-3112-8738

メールはここをクリック→ hakkidou.tam@gmail.com

返信メールが迷惑メールフィルタにかかって、返信できないケースがあります。
一日待っても返信が届かない場合には、改めて電話でのご連絡をお願い致します。

 

 

おまけ…自分でできる足関節のテストと治療

 ねんざ後遺症について、全国からお問い合わせをいただきます。

 しかし奈良は遠くて、なかなか行けないという方も少なくありません。そこで、ご自分でできるテストと、簡単な治療をご紹介します。この治療だけでもある程度の効果はありますので、どうぞお試しください。

足関節のテスト方法

 人間の足が動く範囲は、上に20度、下に50度とされています。

目安を言うと、

「つま先をあげた時、指の付け根がくるぶしの高さまでくると20度」

「つま先を下げた時に、足の甲と脛骨が一直線になると50度」

 と、覚えてもらうといいでしょう。これより狭い場合は、可動域制限の可能性があります。

 動きが正しいかどうかについては、椅子に座って両足を揃え、一緒にぐるぐる回してみてください。左右の動きに差がある場合は、ねんざ後遺症を抱えている可能性が高いです。

自分で足を治す、TAMストレッチ

 このストレッチは、TAM手技療法の動きを応用したもの。緊張と運動の2つの力を同時にかけることで、癒着に働きかけます。

 ピンポイントを狙って治療することはできませんが、繰り返すことである程度の効果が期待できます。

1. 椅子に座り、治療する足を、反対側の膝の上に乗せる。

2.つま先を上げ、手で固定。そのまま足首を大きく回す。逆にも回転させる(写真1枚目と2枚目)。

3.つま先を下に曲げて手で固定。そのまま足首を大きく回す。逆にも回す(写真3枚目と4枚目)。

 この操作で治療対象となるのは足裏の組織・指の屈筋腱と、足の甲の組織・指の伸筋腱です。

 足首のみならず、ふくらはぎ(指を曲げる筋肉の一部があります)をほぐす効果もあります。

4.足の裏が内側に向くようにねじり、手で固定。そのまま足首を大きく回す(写真5枚目、6枚目)。

5.足の裏が外側に向くようにねじり、手で固定。そのまま足首を大きく回す(写真7枚目、8枚目)。

 この操作で治療対象となるのは、脛骨(すねの骨)と、足の間の関節です。

 写真では片手でねじっていますが、両手でつかんでねじるほうが固定は楽。

 ねじりながら回すのは、最初は少し難しいかもしれません。手は固定したり、ねじったりだけを行い、回すのは足の力で行うと、比較的簡単です。

 治療後も左右に差があったり、回している間につっぱる部分があるときには、このストレッチだけでは取り切れない不調がああります。

 お気軽にご相談ください。

足の治療 関連記事

 ブログの中で、足に関連する記事を集めてあります。

2017年

7月

25日

NHKガッテン2017年7月12日で、関節包の治療が紹介されました

 古い話で申し訳ないのですが…。
 この回のガッテンのテーマは膝の痛みでした。

 一般的に膝痛は、関節軟骨がすり減ることによって起こるとされています。
 ところが、ある医師がレントゲン写真と患者さんの状態を比較したところ、それとは違う結果が出ました。軟骨がすり減っていても痛みが出ない患者さんがいたり、すり減っていないのにひどく痛む患者さんがいたりしたのです。

 そこで医師がたどり着いた結論は、関節を包む膜、関節包が固くなり、縮んでいることが痛みの原因であるというものでした。

 番組は、関節包のストレッチで膝の痛みを軽減する方法を紹介していました。

・・・・・・

 来ましたね!

 私の知る限り、関節痛の原因を関節包と紹介したテレビ番組は、これが初めてです。

 昨年、「筋膜の癒着」という形で、癒着が原因という話が出ましたからTAM手技療法の基礎になる仮説、「関節包の癒着」が証明されるまで、あと一息です!

2017年

4月

11日

ねんざの痛みが長引く原因は

  八起堂治療院は、ねんざ後遺症の治療を得意としていますので、捻挫についての問い合わせをたびたび頂きます。

 

  その中でも多いのが、

 「ねんざのあと、何ヶ月たっても腫れが引かなくて、気がついたら関節の動きが悪くなっていたんです…」

  という、長引いたねんざの後遺症です。

 

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2017年

3月

23日

原因不明の膝の痛み…足首が原因かも

 膝が痛むという方は、少なくありません。

 こんなとき、病院ではまず、膝軟骨の状態を見ます。軟骨がすり減っていれば、変形性膝関節症という診断がつきます。

 ところが、軟骨に変形がないのに痛みが出ることもあり、原因がわからないこともあります。そんなときは、膝や足の歪みが原因かもしれません。

 

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2016年

11月

27日

なにもないところで、つまづくのはなぜ?

 普通に歩いているだけなのに、つまづくこと、ありませんか? それも、なにもないところで。なぜでしょうか?

 

■原因①足が上がっていない

 お年寄りに多いのが、このタイプです。

 私達が歩く時には、足を持ち上げて前に出しますね。この動作を行っているのが、体幹部にある大腰筋と腸骨筋、合わせて腸腰筋と呼ばれます。

 この筋肉が弱ってくると、思っているよりも足が上がらず、地面(あるいは、小さな障害物でも)に接触してつまづいてしまいます。

 高齢になってからの転倒は、骨折の恐れも高いので、気をつける必要があります。
 予防のためには、膝を高く上げる運動がオススメ。テーブルや壁に手をついて膝を上げる足踏みなら、室内でも手軽に行うことができます。

 

■原因②つま先が上がっていない

 比較的、若い人に多いのがこちらの原因です。
 膝を持ち上げていても、つま先が下がったままなので、地面に接触してつまづいてしまうのです。

 ちょっと試してみましょう。  
 座った状態で、下腿を垂直に立てて、つま先を持ち上げてみて下さい。つま先が、くるぶしよりも高くなるのが正常です。それより低い場合は、なんらかの理由で足首の動く範囲が狭くなっているものと考えられます。

 原因になっている場所は、いわゆるアキレス腱伸ばしの体勢をとると、わかります。

・筋肉が原因の場合
 ふくらはぎにつっぱり感がある時には、そこの筋肉が固くなり、伸びていないことが原因。運動不足の人に起こりがちです。

 この場合には、一日に一回、アキレス腱伸ばしのストレッチ(実際には、伸ばしているのはふくらはぎの筋肉ですが)を行うと、つま先が上がるようになり、つまづきを防げます。

・関節が原因の場合
 足首に固さや違和感がある時には、足首の関節が固くなっています。ねんざの後遺症や、座り仕事での足のむくみが原因になることが多いのです。

 足首を柔らかくする方法としては、このホームページの「足の治療」にある体操が有効です。それでも動きが固い場合には、足関節で強い癒着が起きている事が考えられます。専門的な治療をご検討下さい。

2016年

10月

11日

かま足の治療について

 かま足は、つま先を伸ばしたときに、足先が内側に向かう症状を指します。普通の生活では、まず問題になりませんが、バレエダンサーや、ランナーでは大きな問題になります。

■かま足の原因は?

 多くの場合、かま足の原因は足関節の癒着にあります。生まれつきの骨の形が影響する場合もありますが、多くはありません。

 足関節は、脛骨(脛の骨)の凹みで、距骨(足首の骨)が、前後に回るようになっています。

 全体がキレイに動いていると、つま先がまっすぐに伸びるのですが、内側の動きが悪くなると、内外で動きの大きさが違うために、つま先が内側に入り、かま足になります。

 そして足首の内側は、よく癒着(貼りつき)が起きやすいところなのです。

■かま足の治療は

 したがって、かま足を治療するには、まず内くるぶし周辺の癒着をとり、足首の動きを回復する必要があります。

 自分でできる方法としては、足首を大きく回す運動があります。
 これは普通のストレッチのように伸ばすことが目的ではなく、可動域の最大限で(痛みのない範囲で!)回すことで、可動域の終端にある癒着に働きかける方法です。気長に続けると、少しずつ癒着がとれて、治ってくることがあります。

 しばらく動かしても治らない場合には、関節癒着の治療を受けるほうが良いでしょう。

2016年

8月

05日

コラム「子供にバレエをさせるなら…」

治療院検索サイトの「ヘルモア」さんに、新しいコラムをのせてます。

「子供にバレエをさせるなら…知っておきたい三つのこと」

これまでの治療で、何人ものバレリーナの足を見てきました。

膝が痛い方、三角骨の痛みなど、いろんな痛みがありましたが、よく見ると、ほとんどの原因が、たった三つの原因に集約されていました。
それは「足は股関節から開く」「トゥシューズを履くのは12歳以降」「ねんざの後遺症」。

この三つに気を付けるだけで、防げるケガはかなり多いのです。子供にバレエをさせるなら、必ず見ていただきたいと思います。

ねんざ後遺症が気になる場合は、ご相談ください。

2016年

7月

18日

足が歪んでいると、膝もねじれる

 八起堂は足の治療を受けに来る患者さんが多い治療院です。たいていの場合は、足首の歪みがあるので、それを解消する治療を行います。

 そうしてたくさんの患者さんを見ていて気が付くのが、膝関節がねじれている人が多いこと。

■膝ねじれの原因は?

 多くの場合は、足の歪みと連動しているようです。

 足関節を傷めたときには、内くるぶしの周辺で組織の癒着が起きることが多いのです。すると、つま先を伸ばした時に、足先が内側に入ってしまいます(カマ足)。

 蹴りだしの位置が内側に移動するので、膝関節は外に向かってねじれることになるかと推測されます。

 足関節を治す際には、セットで膝を調整する必要があります。

 

 治療はTAMです。靭帯の癒着をとって、治療を行います。靭帯が何層かになっているらしく、数回の治療を必要とすることが多いです。

 膝の重さや痛みがとれるというのが、患者さんの感想。

 

■バレエのレッスンに、もの申したい

 特殊な例として、バレエダンサーの膝故障について。
 バレエの場合は、レッスンが原因で膝を故障している人が、少なくありません。

 バレエで多用される、つま先を外に向ける動作。正しくは股関節を外にねじって、つま先を外に向けるのですが、動作の完成を急ぐあまり、膝から下を外に向けてねじってしまうことが多いのです。
 もちろん、膝には大きな負担がかかります。

 バレエダンサーのひざ故障の、半分以上はこのねじりが原因です。何年も故障を繰り返しながら練習しているので、重症化していることも多いです。

 正しく外旋する習慣をつければ、確実に防げる傷害なのですが、発表会やコンクールを急いでしまう教室が多く、見逃されがち。

 親御さんには、こうしたレッスンをしっかりしてくれる教室を選んでいただきたいと思います。

2016年

5月

22日

一日一分で姿勢が良くなる、意外な部分のストレッチ

 「年齢は背中に出る」と言われています。

 姿勢が悪いと、肩こりや腰痛の原因になるだけでなく、老けて見えます。逆に、背筋がスッと伸びた立ち姿は若々しく見えるもの。

 しかし頑張って背中を伸ばそうとしても、すぐ元通りになってしまう、という人は多いはず。

■背中が丸くなる原因は「かかと体重」

 実は、立ち姿は体重の位置で決まります。

 背中が丸くなる人は、足のかかとで立っていることが多いのです。かかとに体重がかかると、後ろに倒れるのを防ぐために自然に上半身を前に倒してしまいます。その結果が猫背です。

 逆に、つま先側に体重がかかると、上半身は反り、スッと背中が伸びた姿勢になります。

 以前も書きましたが、この原理を応用しているのが、女性を美しく見せるというハイヒール。かかとが高くなることで体重が足先にかかり、背筋が伸びるのです。

 とはいえ、いつもハイヒールを履いているわけにはいきませんね。男性ならばなおのこと。

■ふくらはぎを伸ばせ!

 ハイヒールよりももっと簡単に、体重の位置を変える方法が、ふくらはぎのストレッチ(筋膜リリース)。
 ふくらはぎにある腓腹筋、ヒラメ筋が伸びると、足首が深く曲がるようになります。すると体重のかかる位置が前に移動し、背中が伸びてくるのです。

 ストレッチ方法は、いわゆる「アキレス腱伸ばし」のポーズです。伸ばした状態を保ったまま、30秒静止、左右で合わせて一分間。

 直後から立ち方の変化が実感できます。もちろん、一回だけでは時間とともに戻ってしまいますが、一日に1,2回のストレッチで変化を保つことができます。

 なお、しばらく続けても足首が深く曲がらない時は、足関節が固くなっている可能性があります。「足の治療について」で紹介している足首回しを試してみてください。

 何回やってもうまくいかない時は…TAMで癒着を開放する方法も。
 どうぞ、ご相談下さい。

2016年

4月

19日

ハイヒールを履いても外反母趾にならない方法

 ハイヒールが外反母趾を起こすのは、足先の締め付けによるものとされています。親指が、外側に向かって押しつけられるからです。しかし実際には、もう少し複雑なメカニズムがあります。

■指の筋力が、関節を変形させる

 足の親指を曲げる筋肉は、主に足の裏にあります。この筋肉が、腱を引っ張り、その先にある指を曲げるのです。
 この腱は、正常な状態では、指の真下を通っていて、まっすぐに指を曲げます。

 さて、ここで先のとがったハイヒールを履くとどうなるか。

 足の親指は、根本から大きく外側に曲げられ、腱の付着部も外側にズレます。こうなると、指を曲げるはずの筋肉の力は、ズレた腱によって指を内側に向けて引っ張ることになります。

 とくにハイヒールは、普通の靴にくらべて指先の加重が大きくなっています。普段より強い力が、足指を外側に曲げるために使われるのです。外側に引っ張る力は、曲がれば曲がるほど大きくなるので、外反がある程度まで進むと、一気に進行します。

■外反母趾を防ぐ歩き方

 それでも、ハイヒールを履きたいという方は、いくつかのことに気をつければ予防することができます。

 まずは、できるだけ先の丸い靴にして、つま先が締め付けられないようにすること。これは絶対。

 もう一つは、歩き方です。
 つま先を少し外に向け、足の内側を押し出すように一直線上を歩きます
 足の親指は、全ての指の中で、もっとも強く体重を支える指です。そのため、体重のかかる場所を支えるように動きます。

 つま先を外に向けた状態では、体重はかかとから足の親指側に抜けてゆきます。親指は、地面を強く蹴り出すために内側に向かって(指を開く方向へ)踏ん張る力が働きます。この力は、外反母趾を防ぐ方向に働くので、予防に効果的です。

 この歩き方の効用は、それだけではありません。つま先を少し外に向ける歩き方は、ハイヒールを履いた足を、最も美しく見せる歩き方とされているのです。

 キレイに見えて、しかも健康。この歩き方、練習して損はありませんよ。

 

2016年

4月

14日

ハイヒールを履くとキレイに見えるワケ

 女性の足元を綺麗に魅せるアイテムの一つ、ハイヒール。これを履くと、足がすっと伸びて、スタイルがよく見えると言われています。

 スタイルよく見える理由の一つは、足が伸びて見えること。これはわかりますね。踵(かかと)の高さ分、腰の位置が高くなるからです。
 そしてもう一つの理由は、姿勢が良くなることです。

■ハイヒールは、姿勢を変える

 立っている時の姿勢は、足裏のどこに体重がかかるかで変わってきます。

 例えば、踵(足の後ろ側)に体重がかかっていると、後ろに倒れそうになりますね。すると、バランスを保つために上体が前にでて、背中が丸くなるのです。

 ハイヒールを履くと、踵が高くなるので、自然に体重が足の前側にかかります。上体を前に倒す必要がなくなるので、腰や背中が伸びて、キレイに立つことができるというわけ。

 ハイヒールとまではいかなくても、少し踵の高い靴を履くと、姿勢が良くなります。これは、男性でも使える方法。

■足首の調整でも同じ効果が

 現代人は、昔の人に比べて、踵の側に体重がかかっていると言われます。つまり、姿勢が悪くなりやすいということ。
 原因は、歩くことが少なくなったためだと言われています。

 治療をしていても、足首が固いために体重を前にかけられない人がいます。そんな方の足首を調整して深く曲げられるようにすると、体重の位置が変わって姿勢が良くなります。
「立ち方が変わった!」
 と治療後におっしゃる患者さんもいます。

 姿勢が悪いと気にしていらっしゃる方、実際には、こんなところが原因のこともあります。頑張って背中を伸ばすよりも、こうした方法でキレイな姿勢を手に入れるのはいかがでしょうか?

 ところで、ハイヒールと言えば、外反母趾との関係が気になるところ。次回は、そのお話を。

2016年

2月

07日

筋膜治療の話

 このところ健康番組などで話題なのが、筋膜リリースなどの筋膜治療。筋膜とは、筋肉の表面を覆っている膜です。

■筋膜とは?

 筋肉は、筋繊維と言われる細長い細胞で出来ています。たくさんの筋繊維のまとまりを包んでいる膜が、筋膜。フィルムで包んだソーセージを想像してもらうと、わかりやすいかもしれません。

 筋肉を包んでいる筋膜の他に、内臓を包んでいる胸膜や腹膜、皮膚の下で、ひとつながりに全身を包んでいる皮下組織の膜も、まとめて筋膜と呼ばれます。

 さてこの筋膜、状況によっては縮んで固くなったり、膜どうしがくっついたりします。そうなると姿勢を歪めたり、動きを妨げて痛みや疲れの原因になります。
 こうした筋膜を正常に戻そうとするのが、現在言われる筋膜治療なのです。

■筋膜の治療法は?

 筋膜の治療にも、いろいろな方法があります。

 ・のばす
 最もメジャーな方法で、いわゆる筋膜リリースの中心となる技術です。縮んだ筋膜に連続的な力をかけてストレッチします。

 ・分離する
 筋膜どうしがくっついているときに、隙間を開いたり、ずらすように動かすことで分離し、自由に動けるようにします。

 ・その他
 鍼で刺し、壊して新しく再生させる方法や、お灸の熱で血行を増やし、伸ばしてゆくという方法をとる人も。

 八起堂の筋膜治療は、TAM手技療法でくっついた筋膜を分離する方法が中心。あとは要所要所をピンポイントで伸ばす方法を併用します。ごくまれに、鍼を使ってほぐす場合もありますね。

 筋膜治療は、一見簡単そうに見えます。しかし、深部の筋膜や、関節の周辺の筋膜などは、人体の構造を知らなければ施術を届かせることができず、癒着や短縮が残ってしまいます。入りやすく、奥が深い治療法だといえます。

 以前は病院でも治療院でも、筋肉や骨、神経だけが治療対象とされ、筋膜・靭帯はほとんど無視される存在でした。筋膜治療が一般に行われるようになって選択肢が広がり、これまで治らなかった不調も治せるようになってきています。

 これまで何年も筋膜や靭帯の癒着を治療してきた者としては、世間の認知度が広がってくれて、ようやく肩身が狭い時代が終わった気分です(笑)。

2016年

1月

23日

ヒザ痛は、早期治療で

 早期発見、早期治療とは、医療の世界でよく言われることです。私たち治療家の間でも、早期治療が大事とされる症状が、いくつかあります。その一つが、ヒザ痛。

■痛みの軽い初期は、長く続く

 通常、膝の痛みは違和感や軽い痛みとして始まります。この段階では、膝関節で起こっているのは軽い炎症で、関節の変形はほとんど見られません。
 ときどき痛い、歩き出しだけ痛い、なんとなく重く、曲がりにくいという段階が、わりあいに長く続きます。

 多くのヒザ痛の原因は関節のズレ、足の歪みなどで、この間に足などを調整して荷重を平均化すると、痛みが消えるケースが多いです。

■関節が変形し始めると、進行が速い

 変化が加速するのは、関節の軟骨が、ある程度減ったところ。とくに、内側の軟骨が減って、O脚が目立ち始める頃です。
 関節面が摩耗するほど体重の集中もひどくなるので、摩耗が一気に進み始めます。ある程度以上変形すると、鍼灸マッサージなどの手技療法では、痛みを減らすことしかできません。根治するには、手術が選択肢になります。

 こうしたことを考えると、ヒザ痛は、できるだけ早い治療と保存が必要。まずは足を調整し、歩くなどして筋力を鍛えることが望ましいといえます。

■サプリメントの効き目は、人それぞれ

 なお、膝関節に良いというサプリメントも売っていますが、今のところ医学的に効果を証明するデータはないようです。

 患者さんに聞いても「効いた」という人と「効かなかった」という人がいましたので、まずは少量から試してみて、様子をみるのが良いかと思います。

 

2016年

1月

12日

人工関節の手術後、痛いのはなぜ?

 膝関節、股関節などの関節がすり減って、痛みが出る変形性関節症。多くの治療法のあと、最後の手段が人工関節置換術。セラミックやチタンで出来た人工関節を埋め込む手術です。
 すり減った関節がまるごと入れ替わるので、もう関節が痛むことはないはず。

 ところが、人工関節の手術後も、痛みが続く方がいらっしゃいます。どうしてでしょうか?

■続く痛みは、傷跡が原因

 人工関節の手術では、関節の周りの筋肉や、靭帯を切断し、そこから関節の入れ替えを行います。何重にも重なった組織を切り、元通りにつなぎ合わせるのですが、切った傷跡が固くなったり、くっついたりしてしまうことが。
 つまり、痛んでいるのは関節ではなく、傷跡なのです。

 予防のためには、手術の後のリハビリが重要。固くなる前に動かすことで、ある程度予防することができます。
 では、すでに痛みが出るようになってしまった場合は?

■治療には、ストレッチとマッサージ、鍼

 痛みを治すには、この固くなった組織を柔らかくすることが必要。手軽な方法は、ストレッチとマッサージ、そして鍼です。

 自分でやりやすいのは、ストレッチ。縮んで固くなった組織を伸ばすことで、痛みの発生を抑えられます。大事なのは、弱く、時間をかけること。
 軟部組織は、時間をかければ弱い力でも伸びます。痛みが出る寸前くらいの軽い負荷で、1~2分くらいかけてストレッチします。

 マッサージは、何層にも重なった筋肉や皮下組織どうしの癒着を解消します。少しコツが必要なので、治療院で。

 それでも取れない、深いところの組織の固さをとるには、鍼が有効です。邪魔している場所に何度も打つことで、繊維の固さがとれてきます。

 手術後の痛みも、我慢する必要はありません。まずはストレッチを試して、それでも痛みが残る場合には、いつでもご相談下さい。

2016年

1月

06日

膝関節の治し方

 膝関節痛は、年齢とともに増えてくる症状です。
 一般的に、膝痛といえば、すぐに変形性膝関節症かと言われますね。膝の軟骨がすり減って変形する症状です。

 しかし、膝痛の原因はそれだけではないようです。
 あまり変形していないし、水も溜まっていないのに膝が痛む人も少なくありません。そうした方の治療は、どのようにすれば良いのでしょうか。

■治療は、膝関節の正常な動きを回復すること!

 膝関節は、実はかなり特殊な関節です。二つの骨が向き合うという単純な構造ながら、180度近くの屈伸範囲、滑りと転がりを同時に行うという動きは、この関節だけのもの。滑り移動する距離の大きさも、全身の関節で最大です。
 問題は、この滑り移動の障害で発生します。

 膝関節の曲がりは、すねの骨(脛骨)が後ろに向かって滑ることによって実現されています。
 しかし膝の痛む方では、すねの骨が十分に移動せず、途中で止まったり、抵抗が強くなる方が多いのです。これは関節周辺の癒着によるもので、関節が不自然な動きを起こすことで、痛みを発生します。
 また、関節の内側や外側の一方だけが移動せず、すねが微妙にねじれて痛みをだしているケースも。

 

 このような症状は、膝関節周辺の癒着を取り、正常に動くようにすることで改善されます。不思議な事に、変形性膝関節症と言われた方でも、関節の動きを改善することで、痛みが軽減したケースは少なくありません。

■自分に合った治療を続けましょう

 膝痛には、様々な治療法があります。
 いわゆる膝強化運動や、サポーター。整形外科の治療では、痛みを起こしている膝にヒアルロン酸を注射する方法などがあります。

 自分なりに試してみて、効果のなかったものはやめ、効果のあったものを続けて使うことをおすすめします。

 もし、納得のゆく治療に出会えない時には、膝関節の癒着が原因かもしれません。膝関節の動きを回復させる治療も、選択肢に入れてみて下さい。

2015年

12月

15日

仙腸関節の調整を補助する、股関節操作

 前回、身体の下から上に向かって影響が及ぶという話を書きました。この話は、仙腸関節でも有効です。

 仙腸関節の動きが、極端に悪い人に出会うことがありますね。また、ある程度、仙腸関節の動きを感じ取れるようになると、仙腸関節の一部だけ(とくに前の部分!)がうまく動かないケースにも、出会うことがあります。

 このような時、力任せに動かすのはリスクが大きく危険です。仙腸関節の形状を考え、動きを触知しながら方向を変えて操作することで、こうした場合でも治療を行うことができます。

 ところが、方法によっては、もっと短時間で動きを回復することもできます。
 その方法とは、股関節を徹底して調整すること。

 股関節の可動域を拡げ、周辺の筋肉の癒着・緊張をとると、急に仙腸関節が動き出すことが多いのです。
 股関節を動かす筋肉は多くが腸骨から起始していますし、大腰筋のように仙骨の上から起始するものもあります。これも、筋肉を通した連鎖の一つであると考えています。

2015年

12月

12日

なぜ、痛みや不調は連鎖するのか(2)

 前回の続きです。

④筋膜、皮下組織の動きによる連鎖
 このところメディアでも注目の筋膜。
 人間の全身には、筋膜という膜状の組織があります。筋肉一本一本を包む個別の筋膜から、全身を包む、全身タイツのような筋膜まで。
 また、皮膚・皮下組織も全身を包んでいます。

 この筋膜や皮膚は、身体の動きに合わせて伸びたり動いたりします。例えば肘を曲げると、腕の外側の皮膚や筋膜は、曲がった分だけ伸びたり動いたりしなくてはなりません。

 そこで、一箇所の動きが悪くなると、その部分とつながっているところは動きにくくなるのです。

⑤神経の走行による連鎖
 前回も書いたとおり、神経は脳から全身の末端までを結んでいます。その途中のどこかで神経に障害が発生すれば、その部分から先の全部が影響を受けます。

 当然ですが、この影響は中枢から末端に向かい、その逆はありません。

⑥自律神経を通した連鎖
 これは、厳密には連鎖とは少し違いますが…。

 前述したとおり、AKA(関節運動学的アプローチ)は、仙腸関節を非常に重視しており、この部分を調整することで、全身の痛みや動きに改善が見られるとしています。

 私自身も見たことがありますが、確かに仙腸関節の調整だけで別個所の痛みが減少し、可動性が改善するケースがあります。

 その一方で、痛みは減少しても、その場所の癒着などは残っていました。構造にまでは作用していないようです。

 とすれば、考えられるのは神経の作用。仙腸関節の痛みや緊張の緩和が自律神経に働き、全身の筋緊張を下げている、または痛みの閾値を上げている(知覚過敏を抑えている)のではないかという推論ができます。

 自律神経の作用なら、キーは仙腸関節だけではないはず。どこの治療であれ、痛みや歪みが消えれば、効果は全身に波及することになります。
 例えば、八起堂では足の調整であちこちの痛みを減らすことをやります。自分では①の「積み木の原理」のつもりですが、この自律神経の問題もいくらかは作用しているのかもしれません。

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 こうして二回にわたって書いてきましたが、関連を追求するにも、いろんな方法があるわけです。

 私がいつも意識しているのは①、②、④。ときどき利用するのが③と⑤で、⑥を意識して使うことはありません。この辺りは、治療する人の感覚や方針、価値観によります。

 治療の選択肢は多彩で、自由度があります。あの手この手を使って、より効果の高い治療を模索するのも、治療家の楽しみの一つですね。

2015年

12月

08日

なぜ、痛みや不調は連鎖するのか?

どこかが痛い時、痛い部分だけを治療しても、なかなか治りません。身体の各部にはつながりがあり、痛い部分と原因が別の場所にあることが少なくないからです。
 こうした現象が起こる理由は、いくつか考えられます。

①「積み木の原理」
 下においてある積み木が傾いていたら、どんなに注意して重ねても、上の積み木は傾きますね。同じように、足などに歪みがあると、上にある部分も歪みます。

 例えば、足関節の癒着で足裏が傾いてしまっている場合、内外の膝関節の一方に偏った荷重がかかって、膝を痛めることが多いのです。
 また、つま先の上がりが悪い人は体重が後ろに偏り、バランスをとるために上体を前に移動、猫背になって腰痛を起こす、というような関連もあります。
 こうした膝痛、腰痛の治療には、足関節の調整が欠かせません。

②筋肉を通した連鎖
 筋肉は、骨を引っ張ることで関節を動かしています。ところが筋肉は、単一の動きだけをするわけではありません。

 例えば母指を動かす長母指伸筋は、尺骨と母指をつないでいます。母指を背屈する時には、親指を尺骨側に引っ張る…手首を外旋させる力も発生しているわけですね。
 母指の根元が不調でこの筋肉が強く緊張すると、前腕外旋の力が連続して発生します。それを打ち消すためには、前腕を内旋する筋肉を緊張させてバランスを取らなければなりません。

 つまり、一つの場所の不調は筋肉の緊張を作り出し、その筋肉とバランスをとる筋肉、さらにその筋肉とバランスをとる筋肉と、連鎖して不調が伝わると考えられます。

 この連鎖は、末節から体幹部に向かうことが多いです。
 理由の一つは、体幹部に近い筋肉の方が微妙な調節が不得意で、歪みに適応しきれないからではないかと考えています。
 もう一つ。筋肉の末端側は骨と一点で接していますが、体幹側は幅広く、あるいは二頭筋、三頭筋のように複数の骨にまたがっていることが多いです。その骨の間で不均衡が起こっている可能性もあります。

③神経の混線による連鎖
 私達の身体は、神経を通して脳とつながり、感覚を伝えたり、運動の司令を受け取ったりしています。ところがこの神経、混線することもあります。

 ある場所に不調があったとして、感覚神経の伝えてくる場所と、運動神経の向かう場所がズレていれば、当然おかしな位置が緊張したりしますね。混線の起こりやすい、神経の枝が近いところで不調が連鎖することになります。

 人間の感覚は場所によって精度が違います。指先ではミリ単位かそれ以下の精度でわかりますが、肩や背中は鈍く、5,6センチのズレがわからないことも。肩こりや腰痛が発生する理由の一つは、こうした感覚の鈍さが、感覚・運動神経のズレを多発させるからではないかとも考えられます。

 太極拳やヨガなどが健康に良いのは、動作を通してこうした感覚のズレを修正してくれるからではないかと思うのですが、どうでしょうか?

2015年

12月

03日

膝から股関節痛を治す

 先日いらした患者さん。足の付根に強い痛みを訴えて、来院されました。股関節に痛みといえば、まずは変形性股関節症を疑います。

 股関節をいろいろ動かして、音を確認。これでゴリッというような摩擦音があると、関節の変型が進んでいる証拠ですが、摩擦音は聞こえませんでした。
 変形があまり進んでいないか、関節変型以外の理由による痛みだということになります。

 動かしているうちに、股関節よりも下、膝関節に違和感を感じました。動きが鈍く、完全伸展しても僅かに曲がりが残って、一直線にならないのです。
 これは膝の狂いが股関節に及んでいるか、と膝関節をTAMで治療しました。
 膝関節周辺の皮下組織の癒着を解消、ついでずらし法、ねじり法で関節包・靭帯の癒着を解消して、伸びるようにしました。もちろん、足関節の歪みも治療します。すると、その場で痛みが軽減しました。

 二週間後の再来院でも「股関節の痛みは楽になった」と、普通に歩いていらっしゃいました。

■影響の向かう方向

 痛みや不調の原因は、いつも痛みのある部分にあるとは限りません。別の部分からの影響で、痛みが出ていることが多いのです。ですから、治療も一部だけではなく、関連する部分から治療することで効果を上げることができます。

 八起堂治療院では、膝の治療をする時には、足関節を治療します。肩を治療するには肘や、手首を治療します。末端から中心へ向かう方向で影響が及ぶことが多いからです。
 東洋医学でもこうした傾向はあって、手首周辺に重要なツボ(原穴)があったりします。

 その一方、私が昔学んでいたAKA(関節運動学的アプローチ)では、仙腸関節(骨盤)から、全身に影響が及ぶとして、仙腸関節の治療を再優先にしていました。
 筋肉の硬結を狙って鍼を打つ、トリガーポイントアプローチでも、トリガーポイントは、痛みの場所より上にあることが多いとしています。

 次回、こうした上から・下からの影響について、もう少し書きます。

2015年

9月

03日

捻挫の痛みが続く場合

 先日、ブログを読んだ方から捻挫についての相談メールを頂きました。ご相談は「捻挫のあと、一ヶ月しても痛みが残っているが、どうしたらよいか」というものでした。

 八起堂は、捻挫後遺症の治療を得意としているので、こうしたご相談を頂くこともあります。その時の回答内容が、他の方にも有効かと思われますので、ブログに掲載することにします。

・捻挫とは?
 捻挫とは、靭帯が無理に引き伸ばされて、損傷する状態です。

 その部分の組織が完全に修復して、自由に動くようになると、捻挫が治ったということになります。一般的には、数週間で痛みが消えることが多いのですが、痛みが長引く場合には、いろいろな原因が考えられます。

①腫れ・むくみはないか?

 まず、まだ完全に修復していない可能性。

 傷めた個所を調べて、腫れ・むくみなどが残っていないかどうかを確認します。腫れ・むくみは、損傷した組織を運び出し、新しい組織を作るために血液・リンパ液が集まっている状態です。

 したがって、腫れ・むくみがある間は、まだ靭帯が完全に治っていないと考えて、強い負荷がかからないようにして治癒を待つことになります。

 腫れもむくみもない場合は、足の動く範囲を見て下さい。捻挫が治った後に残る後遺症は、2パターンあります。引き伸ばされて緩んでいるか、癒着によって固定・短縮しているかです。

②緩んでいる場合・固くなっている場合

 捻挫は引き伸ばされる損傷ですから、一時的に靭帯が伸びます。
 修復過程で動かし過ぎると、長いままの状態で修復が行われて、関節が不安定になることがあります。

 逆に、靭帯が癒着を起こした場合などは、動く範囲が狭まり、やはり関節の動きが歪みます。

 どちらの場合でも、運動軸が変わるので、回すと異音がすることがあります。

 左右で動きを比べ、動きの大きさを確認して下さい。
 捻挫側の方が明らかに動きが大きかったり、グラグラして安定が悪い場合は、伸びた靭帯がまだ締まってきていないと考えます。

 その場合は、動かすと靭帯が引き締まるのを妨げることがあるので、しばらく安静にして、靭帯が落ち着くのを待つことになります。

 捻挫側のほうが動きが小さかったり、動きに固さを感じる場合には、靭帯の短縮か、癒着による可動範囲の制限を疑うことになります。

 この場合は、TAMストレッチを行うか、通常のストレッチで可動域を確保することになります。

 それでも回復できない場合には、TAMなど、何らかの手技療法を受けることをおすすめします。

2015年

8月

15日

腰だけ治してもダメ。足で治す腰痛

 先日、慢性腰痛の患者さんの治療をしました。腰の右側に、強い痛みがあるとのこと。試しに動いてもらうと、上体を右に倒すことが出来ません。右側の仙腸関節が、全く動いていないのです。

 腰痛治療の基本は、腰の可動性を改善して、腰部筋肉の緊張を減らすこと。
 そこで、腰椎と仙腸関節の固定をゆるめ、足の各部も調整しました。ついで左右の筋力のバランスをとったところ、曲げられる範囲が広がり、痛みもかなり減ってきたとのことでした。

 

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ブログ最新記事

2017年

10月

05日

実験中です

 この数日、肩・首・腰の筋肉を動かす練習をしています。

「肩・首・腰の筋肉を自由に動かせるようになれば、肩こりや腰痛は起こらないのではないか?」
 という理論を検証するための実験です。

 ホームページにも書いていますが、八起堂では
「肩こり・腰痛は、筋肉が緊張して力が抜けなくなった状態」
 と考えています 緊張が続くことで、脳の回路が強化され、緊張したままになるというメカニズムです(習慣的緊張仮説と言っています)。

 ということで、実際に動かしてみると…。

 肩にせよ、腰にせよ、本来は自分の思い通りにうごく筋肉のはず。ところが、実際にやってみるとわかるのですが、全体として動かすことはできても、一部を意識して動かすことは難しいのです。

 とくに首の筋肉! 何本も並んでいるうえ、浅いところから深いところまで重なっているため、どう力を入れれば、どの筋肉が動かせるのか、まったくわかりません。
 指で触りながら何度も試行錯誤しているうち、動かし方を発見できるのですが、すぐにまた見失ってしまいます。

 面白いのは、狙い通りの筋肉が動かせたときに、
「バリバリ! ボリボリ!」
 とすごい音がすること。いつも聞いている、組織の癒着が剥がれる音です。筋肉同士の貼りつきがこんなにあるのか、と妙なところで実感しました。

 動かした後、首の筋肉は明らかに柔らかくなっています。
 これが癒着のとれた効果なのか(癒着がとれることで、筋肉の状態が変わり、緊張がリセットする)、コントロールできるようになったからかはわかりません。

 腰の筋肉も多少柔らかくなるのですが、それよりもはっきりしたのは、足などが動かしやすくなったこと。バランスよく、キレよく動けます。運動選手にもお勧めできるかも知れません。

 実験がうまくいけば、また新たな治療法の開発につながります。新しい発見があったらまた報告します。

2017年

9月

02日

TAM手技療法のDVDが出ました

 TAM手技療法による関節治療の教材DVD、
「関節リリース5テクニック」が出ました。

…ほんとに出ましたね。

 6月に製作元の医療情報研究所様からお話をいただき、撮影、内容の確認などを行っていたのですが、本当に出るのか、たぶん私が一番信じていませんでした(笑)。
 で、今までホームページにも全く書かなかったのですが。

 昨日、無事リリースされたとの連絡をいただき、こうして発表の運びとなったわけです。

 

 内容は、TAM手技療法の理論、基本講座の前・後編と、足の治療法の4枚組となっています。カメラワークを工夫してくださったので、かなり見やすい映像になっているかと思います。10月には、購入してくださった方を対象とした、フォローセミナーも開催の予定。

 

 医療情報研究所様、および治療の感想や、TAM講座の感想をくださった皆様方、本当にありがとうございました。
 厚く御礼を申し上げます。

2017年

7月

25日

NHKガッテン2017年7月12日で、関節包の治療が紹介されました

 古い話で申し訳ないのですが…。
 この回のガッテンのテーマは膝の痛みでした。

 一般的に膝痛は、関節軟骨がすり減ることによって起こるとされています。
 ところが、ある医師がレントゲン写真と患者さんの状態を比較したところ、それとは違う結果が出ました。軟骨がすり減っていても痛みが出ない患者さんがいたり、すり減っていないのにひどく痛む患者さんがいたりしたのです。

 そこで医師がたどり着いた結論は、関節を包む膜、関節包が固くなり、縮んでいることが痛みの原因であるというものでした。

 番組は、関節包のストレッチで膝の痛みを軽減する方法を紹介していました。

・・・・・・

 来ましたね!

 私の知る限り、関節痛の原因を関節包と紹介したテレビ番組は、これが初めてです。

 昨年、「筋膜の癒着」という形で、癒着が原因という話が出ましたからTAM手技療法の基礎になる仮説、「関節包の癒着」が証明されるまで、あと一息です!