美しく立ち、軽々と跳ぶための足をつくる

ねんざ後遺症など、足首のゆがみ調整

足首から先に存在する骨の数をご存知ですか? 実は、28個もあるのです。この多くの骨が共同して動くことで、足は正常に動いているのです。
ところが、ねんざの後遺症や、むくみなどの影響で、気づかないうちに骨の動きが悪くなっている方が多いのです。

たとえば、ヒザ痛。足首が傾いていたり、ねじれたりするために関節が歪み、痛みが出ます。
驚かれるかもしれませんが、足首は腰痛とも関係しています。足の歪みで正しい姿勢が取れないために、腰痛を起こすのです。
ヒザや腰だけを治療しても治らない痛みが、足の調整で改善することが、少なくありません。

足の歪みは、痛みだけではなく、運動能力に大きく影響します。
スポーツ選手でも、足が固ければハンデをつけているのと同じ。実力を出し切れません。
ダンサーやバレリーナのように足を酷使する人では、軽いねんざの積み重ねで、足の関節が歪んだり、固くなったりしている人が少なくありません。立って、屈伸してもらうことで動きの違和感を調べ、足関節を整えるだけで、動きが大きく変わります。

八起堂では28個の骨の動きを一つ一つ点検し、関節リリースで歪みを解消してゆきます。

足を調整するうえで、重要なポイント

ねんざ後遺症の起こりやすい場所

足首で、とくに問題になりやすい場所が二つあります。

一つは内くるぶしの周辺(図の① 距腿関節の内側)の貼りつき。足の内側だけが動きにくくなった状態です。
立っているときには、この貼りつきが邪魔をして、つま先が極端に外に向きやすくなります。また足先を伸ばしたときには、つま先が極端に内側に向き、ルルベ(つま先立ち)がグラつきます。

もう一つは足の甲の高い部分(図の② 舟状骨と楔状骨)。足の1~3趾につながる骨で、この部分が固くなると、足の内側の弾力が失われます。踏み込みが浅くなるだけでなく、足が外側に倒れやすくなり、ねんざを再発するもとになります(ねんざ癖)。

その他にも、アキレス腱周辺や、足関節前の皮膚など、細かな部分で動きが滞ることがあります。
完全な足を取り戻すには、足関節を構成する骨を一つ一つ点検し、正しい動きができるように改善させる必要があります。

全国でも珍しい、足関節の調整技術

ねんざ後遺症の治療手技
足関節を操作して、可動域を広げてゆく

残念ながら、足の関節について専門的に治療を行っているところはほとんどありません。しかし足の歪みを治療するところは、ほとんどないのが実情です。
足の骨は、一つ一つが独特な形をしている上、関節も複雑で、調整には特殊な技術と、時間が必要。多くのお客さんを相手にする治療院では、提供しにくいのです。
とくに、上述①の内くるぶしの部分は、通常のリハビリではほぼ解消できません。

しかし八起堂では、「TAM関節リリース」によって、それを行っています。関節靭帯の張り付きを取ることに特化した技術で、靭帯の張り具合や関節の可動域変化を見ながら足関節を操作し、動きを解消してゆきます。

奈良の街はずれ、一人でやっている小さな治療院に、関東や中部、北陸などからも、多くの方が来て下さいます。
「ここにしかない治療」を求めて来てくださるのです。

足の調整は、こんな方にお勧めです

・陸上選手、バレエダンサーなど、身体を精密に使う方
足首が歪むと、蹴り出しで足先の向きがそれ、蹴る力をロスしてしまったり、つま先が正しく伸びず、美しく立つことができなかったりします。

力強く走る。美しく立つ。
そんな希望をお手伝いします。

・足首の痛みや固さでお困りの方
 ねんざ・骨折などケガの後遺症による固さのほか、ヒザ痛、股関節痛なども、お任せください。
 足の歪みは全身に影響するので、足首を治すことで、姿勢の悪さや、膝の痛みが解消されることも少なくありません。

足関節治療の実例…こんなふうに調整を行います

①陸上選手の場合

「右足を前に踏み込んだとき、膝が外にブレて、体重がまっすぐに乗らない感じがします」
とのこと。

 

調べると、膝関節と足関節に、わずかなねじれがあります。内くるぶしに癒着があり、足を踏み込んだ時に、足先が小指方向へ逃げていました。

 

癒着のために足関節の内側と外側の沈みこみに差が生じ、膝の動く方向がズレていたのです。

そこでくるぶしの癒着をとり、まっすぐに動くように施術を行いました。

 

さらに調べると、足先を伸ばしたときに、わずかながら足先が内側に入ることに気付きました。いわゆる「かま足」です。 立って、地面を蹴る力を左右で比較してもらうと、

「右足は、蹴りの力が逃げる感じがします」

とのことです。

 

「かま足」も、内くるぶし周辺の癒着が原因となって起こります。蹴り出しに使う方向でも癒着をとり、踏み込み、蹴り出しを試してもらったところ、

「体重も乗りますし、力も入ります!」

とのことで、治療を終了しました。 

 

②バレエダンサーの場合
「左足全体が痛み、思うように踊れない」とのこと。診ると、足の外側の筋肉が、上から下まで強く緊張しています。

立っている状態で重心線を見ると、足首のところで歪んでいます。足首を構成する骨の位置が、正しく並んでおらず、それを筋力で無理に支えている状態。これが筋肉の異常な緊張の原因でした。
初回は横方向のゆがみを取り、重心線を整えて終了しました。

 

ねんざ後遺症で可動域が低い足首の図

 二回目。
初回の治療で足外側の痛みは大幅に減ったが、トウ(つま先)で立つときに、足首がグラグラして不安定だとのこと。

トウで安定して立つには、足関節を十分に底屈(つま先を伸ばす)させて、骨格で体重を支えることが必要です。
ところがこの方では、足関節前面の癒着で底屈が不十分でした。

足関節の癒着を取り、十分に底屈できるようにしたところ、体重を骨格で支えられるようになり、楽に立てるようになりました。

 

TAM関節リリースの特徴は即効性。
症状に合っていれば、一回目から変化が出ます。

逆に、一回目で効果が出ない場合には、この治療が症状に合っていないと分かります。ですから、意味のない施術で、お金と時間を無駄にすることはありません。

なお、効果が感じられない場合は、施術費をいただきません。

 

ねんざ後遺症の治療は、腫れが引いてから!

 時々、ねんざ直後の方から治療の依頼を頂くことがあります。
 しかし、ねんざの治療は安静が基本。治療のためであっても、強い力をかけることは、腫れを長引かせ、治癒を遅くする可能性があります。

 ねんざした直後は、まず病院に行き、骨折や靭帯断裂がないか確認して下さい。あとは修復中の靭帯に負荷をかけないように、おとなしくしているのが一番(足を上げておくと、腫れが引くのが早くなります)。腫れが引いたら、ゆっくりと動かして、リハビリ。

 腫れが引いて痛みも消え、病院などで治ったと言われたあと、それでも違和感が残るようなら、八起堂治療院にご相談下さい。

 

八起堂治療院

 電話 080-3112-8738

メールはここをクリック→ hakkidou.tam@gmail.com

メールには、必ずお名前を明記してください。
また、返信メールが迷惑メールフィルタにかかって、返信できないケースがあります。
一日待っても返信が届かない場合には、改めて電話でのご連絡をお願い致します。

 

おまけ…自分でできる足関節のテストと治療

 ねんざ後遺症について、全国からお問い合わせをいただきます。

 しかし奈良は遠くて、なかなか行けないという方も少なくありません。そこで、ご自分でできるテストと、簡単な治療をご紹介します。この治療だけでもある程度の効果はありますので、どうぞお試しください。

足関節のテスト方法

 人間の足が動く範囲は、上に20度、下に50度とされています。
目安を言うと、
「つま先をあげた時、指の付け根がくるぶしの高さまでくると20度」
「つま先を下げた時に、足の甲と脛骨が一直線になると50度」
と、覚えてもらうといいでしょう。これより狭い場合は、可動域制限の可能性があります。

 動きが正しいかどうかの確認ですが、まずは片足立ちをしてみてください。きちんと立てないようなら、足首に歪みがある可能性があります。
 ダンスやスポーツをする方の場合は、片足で立ったところから、かかとを浮かせてみてください。かかとを浮かしたところで不安定になるようなら、正しく動いていない可能性が高いです。

自分で足を治す、TAMストレッチ

 このストレッチは、TAM手技療法の動きを応用したもの。緊張と運動の2つの力を同時にかけることで、癒着に働きかけます。

 ピンポイントを狙って治療することはできませんが、繰り返すことである程度の効果が期待できます。

1. 椅子に座り、治療する足を、反対側の膝の上に乗せる。

2.つま先を上げ、手で固定。そのまま足首を大きく回す。逆にも回転させる(写真1枚目と2枚目)。

3.つま先を下に曲げて手で固定。そのまま足首を大きく回す。逆にも回す(写真3枚目と4枚目)。

 この操作で治療対象となるのは足裏の組織・指の屈筋腱と、足の甲の組織・指の伸筋腱です。

 足首のみならず、ふくらはぎ(指を曲げる筋肉の一部があります)をほぐす効果もあります。

4.足の裏が内側に向くようにねじり、手で固定。そのまま足首を大きく回す(写真5枚目、6枚目)。

5.足の裏が外側に向くようにねじり、手で固定。そのまま足首を大きく回す(写真7枚目、8枚目)。

この操作で治療対象となるのは、脛骨(すねの骨)と、足の間の関節です。

写真では片手でねじっていますが、両手でつかんでねじるほうが固定は楽。

ねじりながら回すのは、最初は少し難しいかもしれません。手は固定したり、ねじったりだけを行い、回すのは足の力で行うと、比較的簡単です。

治療後も左右に差があったり、回している間につっぱる部分があるときには、このストレッチだけでは取り切れない不調があります。

お知らせ

9月17日、24日は月曜祝日になりますので、お休みを頂きます。ご了承ください。

院長 池浦誠

1969年生まれ。
2003年に鍼灸師・マッサージ師の国家資格取得。
2005年に開業。同年関節リリース技法、TAM手技療法を発表。
2017年に技術指導DVD、「関節リリース5テクニック」を上梓、指導にあたっている。

八起堂連絡先

奈良市西大寺新池町3-10
電話 080-3112-8738
hakkidou.tam@gmail.com

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2018年

7月

25日

AIから見る上達論

 少し前、NHKで「人間って何だ?」というAI(人工知能)関連の番組をやっていました。その中で出てきた「過学習」の概念が面白かったんですよ。

 AIに学習させるときにはディープラーニングという方法が用いられます。これは、AIに大量のデータを読み込ませ、分析させることで、学習をさせる方法。複雑な状況から結論を引き出すのが得意で、ものによっては人間以上の能力を発揮することもあります。

 例えばAIに「イヌとは何か」を認識させるためには、たくさんの犬の写真を読み込ませ、判断させます。それに対して正解・間違いのフィードバック(結果を見ての修正)を何百万回も繰り返すうち、AIは自分で必要な条件を覚え、犬の画像を見分けられるようになります。

・過学習…丸覚えは使えない
 AIに学習させる上で問題になるのが「過学習」です。わかりやすく言うと、データを丸暗記しすぎて、応用力がなくなること。

 例えば、データの中に黒い柴犬の画像があったとします。AIはその画像を分析し、「毛が生えている」とか「牙がある」といった犬の判断に重要な特徴を読み込みます。しかし同時に「色が黒い」とか「耳が立っている」というような、重要でない特徴をも読み込むでしょう。

 もしAIが、重要でない情報まですべて使って判断したら、ゴールデンレトリバーは、黒くない、耳が立っていない、という理由で「犬ではない」と判断されてしまいます。

 ディープラーニングを成功させるには、どの情報が重要で、どの情報が重要でないか、AIがわかるようにプログラムすることが必要。研究者は、その対策に頭を絞るのだそうです。

・正解率を高める試行錯誤
 では、どうやって重要性を認識させるか。代表的な方法の一つが「ドロップアウト」です。大まかに言うと、判断に使っている特徴のうち、いくつかをわざと使わなくすること。

 たとえばA、B、C、Dという4つの特徴を判定に使っているとします。Aを使うのをやめて、B、C、Dだけで判断を行い、それでも正解率が高ければ、Aは重要ではないとわかります。逆にAを使わずに判断を行って正解率が下がれば、Aが重要だとわかりますね。

 こうして使う情報、使わない情報をランダムに入れ替えながら試行錯誤することで、より正確な判断ができるようになってくるというわけです。

・上達のための試行錯誤とフィードバック
 ディープラーニングは人間の学習をもとにしたものですから、こうした原則は人間でも同じです。丸覚えルーチンワークでは、何年繰り返しても上達しませんし、試行錯誤していても、結果が出るまでの間隔が長ければ、学びは遅くなります。
 これは技術側の問題でもあって、技術を要素分解しやすい技術ほど、またフィードバックが早い技術ほど、学びやすいことを示しています。

 ちなみに、TAM関節リリースは、要素の分解が明確で、結果がすぐ出る技術です。…と最後に我田引水(笑)

2018年

7月

08日

オスグッド病の発生・再発予防のコツは…尻で跳ぶ!

オスグッド病を起こしやすい膝関節の構造

 

 オスグッド病の正式名称は、オスグッド・シュラッター病。スポーツをする十代の少年少女に多く発生する、軟骨の炎症です。

 ちょっと膝の構造を見てみましょう。長い骨を動かすのは、端についた一本の腱だけ。この腱を引っ張って、骨を動かすところを想像してみてください。すごく大きな力が必要な感じがしませんか? 長い棒の一番端っこを持って動かしている感じ。かなり大きな力が必要です。

 その大きな力が、腱と骨の接続部に繰り返しかかることで、成長期の軟骨が損傷し、炎症を起こすのがオスグッド病なのです。

 

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2018年

4月

06日

肩甲骨を上手につかうには、鎖骨を意識するといい

先日、水泳をしている方が、足の治療でいらっしゃいました。
足の方は関節リリースで治療したのですが、その際、水泳で肩甲骨をうまく使えないとおっしゃいます。

■肩甲骨の動きは、鎖骨で意識する。

肩甲骨は肩にある平たく大きな骨です。
上下左右、回転運動を行って、腕の動きを補助しますので、上手に使えるかどうかで腕の可動範囲は大きく変わってきます。とはいえ、見えにくい場所にあるため動きを意識しにくい骨でもあります。

そこで、鎖骨。肩甲骨は鎖骨によって胴体につながっているので、鎖骨を意識すれば、肩甲骨の動きをイメージしやすいのです。

例えば、右の肩甲骨を動かすとしましょうか。
首のすぐ下にある骨のへこみ。これが鎖骨の始まりです。その部分に左手の親指を当て、人差し指で右側の鎖骨に触れます。これで、指先で鎖骨の動きを感じることができます。
そのまま、右肩を上下や前後に動かしてみましょう。鎖骨が動いているのがわかると思います。

■鎖骨から先が、腕だと考えてみる

鎖骨の動きがわかったら、次は腕を動かします。ただし、腕と一緒に鎖骨が動くように意識してみてください。腕と鎖骨が一緒にうごくことで、腕の動く範囲が大きく広がっているのがわかると思います。
もっと言えば、鎖骨から先が腕だと思ってください。始まりの場所が首の下だ、と思うだけで腕の動きが変わってくるはずです。

 …というようなことを、お客様に語って、動かしていただくと
「そうですね、ほんとに大きく動きますよ!」
 と喜んでいただけました。

「そうでしょう、そうでしょう」
 と言いながら、自分でもやってみたら、私の腕も、いつもより大きく動きます。偉そうに言っていながら、私も肩甲骨が使えていなかったようです。
 思ったより使えていないのが、肩甲骨。一度試してみてください。