院長プロフィール

八起堂治療院院長 池浦誠

 

・この道に入ったきっかけ

私は、もともとはただの会社員でした。

 身体に興味を持ったのは、古武術研究家の甲野善紀先生に師事したことがきっかけです。

それまで、人間の身体は「筋肉を脳が動かす」というくらいのイメージしかありませんでした。稽古で感じる身体は、そうしたイメージとは全く異なるものでした。

 

脳から命令が下るだけではなく、身体の方からも脳に向かって連絡をしていて、ちょっとした動きのズレや、バランスの崩れで止まったり、力が入らなくなったりするのです。

身体が、高度な情報系としてつながっていることを知った瞬間でした。

 

その後、二度目の転職を考えたときに、この時のことを思い出し、身体を相手にした仕事をしたいと考えたのです。

 

・関節リリースができるまで

会社を退職後、鍼灸マッサージ師の国家資格を取るために、専門学校に入学しました。

東洋医学も勉強しましたが、どうも性に合わないと思っていたころに出会ったのが、AKA(関節運動学的アプローチ)という技術でした。不調を起こしている関節に対し、手技で改善する技術です。

 

もっとも、そのころのAKAは治効理論が発表されておらず、なぜ効くのかわからなかったので、自分なりに考えました。

関節は骨と骨のつなぎ目が、靭帯と関節包で包まれた構造。その中で手技が効くとしたら、靭帯と関節包ではないか…。そう考えたところから「関節の不調は、靭帯と関節包の癒着によるもの」という理論ができました。

その理論を手技に変えたのが、関節リリース。結果として、AKAとは全く異なる技術となりました。

 

・関節リリースその後

2017年には、関節リリースの教育用DVDを発売。

幸い、好評をいただいたようで、2020年には第二弾も発売いたしました。

 

私自身の技術も少しずつ変化し、今では全身のつながりや、古武術的な身体の情報系を使った技術も使うようになってきています。

より深く、より柔らかく。身体の可能性は、普通に考えているよりもずっと深いものです。

初心を忘れず、多くの方にお役に立つ技術を作ってゆきたいと考えております。

 

・皆様へのお願い
人の顔を覚えるのが極端に苦手なので、来て下さった患者さんと出会っても、気づかないことも。そんな時はぜひ、声をかけてください。