股関節の痛みは膝から治す

膝と股関節のつながり

股関節の痛みには、原因不明のケースが意外に多いです。

整形外科で調べても原因らしい原因が見つからない場合は、膝関節のねじれが原因かもしれません。

 

図のように、足には膝関節と股関節の両方をまたいでいる筋肉が何本もあります。

 

足首の歪みや、繰り返しの運動で膝関節がねじれると、膝を支えるために周辺の筋肉が緊張します。

その緊張が股関節周辺を固くして、痛みを発生させるのです。 

 

 


股関節痛の治療は?

まずは股関節と膝関節をつなぐ筋肉の緊張を確認します。

強い緊張が見られる場合には、膝関節が原因の可能性が高く、膝を調整します。

 

調整には、膝関節の関節リリースを使用し、膝周りの靭帯を柔らかくし、まっすぐに動きやすくします。 

膝のねじれが足首の傾きから生じている場合も多いので、足関節も調整します。

 

バレエの場合は、足先を外に向けてねじることが多く、その動きが関節に影響していることもあります。そんな方には施術と合わせて股関節から外旋するときのコツをお話します。

 


施術の例

40代女性、バレエが趣味。

右の股関節の内側に痛みがあり、外~後ろ方向で、十分に上げることができない。

 

膝関節を確認すると、膝から下が外向きにねじれており、そのために大腿部の筋肉が緊張している。

 

痛みは筋肉の付着部で起きているものと考え、膝のねじれを修正。

また、膝のねじれを生んでいると思われる足首の歪みも修正。

 

数回の施術で痛みが減少し、発表会にも出ることができるようになった。