バレエ関係者で困っている方が多いのが、かま足。
つま先立ちをしたときに、足先が内側を向いてしまうことです。草を刈るカマのように、先が曲がっていることからそう呼ばれます。
見た目がスッキリしないだけでなく、足の安定が悪いために疲れやすくなります。転倒の原因になることも。
かま足の原因について、筋力不足や練習不足と言われることがありますが、違います。
私が見た限りでは、かま足のほぼ全てのケースで内くるぶしの周りに癒着(組織の貼り付き)があり、まっすぐ動かすことが難しくなっていました。
そのため足先を伸ばす時、外側だけが前に出て足先が内を向いてしまうのです。
こうした貼り付きは、ねんざなどのケガ、使いすぎの炎症の後に発生します。
逆に言うと、内くるぶしの貼り付きをとってゆくと、かま足は軽減します。
ごく軽度の場合では、脛骨に一方の足を載せながら屈伸をすることで関節の貼り付きを減らし、動きが改善できる場合があります。
ただし、はっきりと見てわかるほどの場合は、癒着が固くなっていることが多いので、きちんとした関節リリースをオススメします。
内くるぶしの貼り付きがとれると、つま先も曲がらずにまっすぐに伸びるようになります。
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