腰痛に、トリガーポイント鍼治療

  このところ、トリガーポイント鍼療法のことで、お問い合わせを頂くことが増えました。

■トリガーポイント鍼治療とは

 鍼治療といえば東洋医学、という印象ですが、トリガーポイント鍼療法は、現代医学の理論によるものです。

 トリガーポイントを簡単に説明すると、筋肉のコリが極端に強くなった部分。血液の流れが悪くなったため自然には回復できない塊(硬結)となって、動いたり、圧迫が加わると、痛みを発します。痛みの引き金(トリガー)になる場所(ポイント)ということで、この名前がつきました。
 そこで、このトリガーポイントを治せば痛みが消える、というのがトリガーポイント治療の基礎理論です。

 治療としてはマッサージや指圧、病院なら注射による方法もあるのですが、なんといってもメインは鍼治療です。
 痛みの引き金となる筋肉のコリに鍼を打ち(刺し)、数分おいて、筋肉を緩ませます。 

■トリガーポイント治療の長所と短所

 長所は、即効性と確実性です。筋肉のコリという物理的な対象を治療するので、治療した分だけ症状が改善します。仕事など、日常で生じる痛みの定期的メンテナンスとして、優れた力を発揮します。

 つぎに短所…というよりも、使い方の問題について。
 トリガーポイントは習慣や歪みによって生じたコリの強くなったもの。「原因か結果か」といえば、結果だと言えます。つまり、原因となる歪みなどを一緒に治す必要があります。

 八起堂では、特に腰痛の治療でトリガーポイント鍼治療を多用します。合わせて骨盤(仙腸関節)の調整、足の歪み調整、腰椎の可動性を回復させる治療などを行い、ほとんどの場合、その場で痛みが軽減します。