腰痛に、トリガーポイント鍼治療

  このところ、トリガーポイント鍼療法のことで、お問い合わせを頂くことが増えました。

■トリガーポイント鍼治療とは

 鍼治療といえば東洋医学、という印象ですが、トリガーポイント鍼療法は、現代医学の理論によるものです。

 トリガーポイントを簡単に説明すると、筋肉のコリが極端に強くなった部分。血液の流れが悪くなったため自然には回復できない塊(硬結)となって、動いたり、圧迫が加わると、痛みを発します。痛みの引き金(トリガー)になる場所(ポイント)ということで、この名前がつきました。
 そこで、このトリガーポイントを治せば痛みが消える、というのがトリガーポイント治療の基礎理論です。

 治療としてはマッサージや指圧、病院なら注射による方法もあるのですが、なんといってもメインは鍼治療です。
 痛みの引き金となる筋肉のコリに鍼を打ち(刺し)、数分おいて、筋肉を緩ませます。 

■トリガーポイント治療の長所と短所

 長所は、即効性と確実性です。筋肉のコリという物理的な対象を治療するので、治療した分だけ症状が改善します。仕事など、日常で生じる痛みの定期的メンテナンスとして、優れた力を発揮します。

 つぎに短所…というよりも、使い方の問題について。
 トリガーポイントは習慣や歪みによって生じたコリの強くなったもの。「原因か結果か」といえば、結果だと言えます。つまり、原因となる歪みなどを一緒に治す必要があります。

 八起堂では、特に腰痛の治療でトリガーポイント鍼治療を多用します。合わせて骨盤(仙腸関節)の調整、足の歪み調整、腰椎の可動性を回復させる治療などを行い、ほとんどの場合、その場で痛みが軽減します。

お知らせ

新型コロナ対策につきまして
八起堂治療院では、以下のように対策してまいります。

①時間をあけた予約制
②枕カバー、ベッドシーツまで、お一人ごとに完全交換(これは開院以来行っています)
③換気の徹底
④手指の消毒、マスク着用の徹底

どうぞ安心してお越しください

八起堂連絡先

奈良市西大寺新池町3-10
電話 080-3112-8738
hakkidou.tam@gmail.com

メールの場合、こちらからの返信が、迷惑メールフィルタにはじかれることがあります。
一日待っても返信がない場合は、改めて電話でご連絡下さいますよう、お願い致します。

ブログ最新記事

2020年

7月

27日

DVDに収録できなかった「鍼による関節リリース」について

 先日、関節リリースDVDの第二弾が、医療情報研究所様から発売になりました。今回は、前回よりも高度な技法と、肩こり、腰痛、膝痛という症状別の技法がテーマになっております。

 このDVDを作るにあたって、入れるか入れないか迷ったのが、鍼による関節リリース・筋膜リリース。

 このブログでも触れたことがありますが、筋膜・関節包の癒着に対して、鍼を使用することで簡単にリリースできるケースがあります。実際、手技だけで施術する場合よりも、大幅に時間短縮できます。

 痛みが少ない割に、施術の効果が高いので、施術を受ける方に喜ばれることも多いです。一応、手技を専門にしてきたつもりなので、鍼を褒められるのは複雑な気持ちではありますが…(笑)。

 関節リリースの鍼、要は関節の隙間の、貼り付きが生じやすい部分を、鍼で刺激する方法です。鍼を打つ位置、方向などを調整すると、肩や仙腸関節、あと足関節の可動域を回復するのに、効果を発揮します。
 関節リリースの技法には珍しく、「このツボにこの角度」と指定できるので、教えやすく、初心者にも再現しやすいですね。

 今回は、手技療法をメインということで外しましたが、もし鍼を使った技法を知りたいという方があれば、講習も行いますので、お問い合わせください。 

2019年

9月

04日

効くストレッチ、3つのポイント「長く、弱く、遅く」!

 ストレッチは運動の前後だけでなく、健康法としても、一般的です。

 そのストレッチですが、やり方一つで効果的になったり、場合によってはかえって身体を壊してしまうこともあるのをご存知でしょうか? ここでは、効果的なストレッチの方法をお伝えします。

・ストレッチは、何を伸ばしている?
 ストレッチは英語で「引き伸ばす」の意味。そもそも、何を引き伸ばしているのでしょうか?

 答えは、筋膜です。筋肉の表面や、皮膚の下にある、タンパク質でできた弾力性の膜のこと。筋膜を電子顕微鏡で見ると、繊維が絡み合った網目のようになっています。絡まり合って固くなったり、縮んだりした繊維を引き伸ばして揃えることで、もとの姿に戻すのがストレッチなのです。

・ストレッチのコツは「長く、弱く、遅く」!
 で、このタンパク質の網目の性質から、ストレッチの原則が説明できます。

①長く
 筋膜が伸びるには、時間がかかります。一説によると、最低でも一分半は必要だとのこと。短時間の引っ張りでは、弾力分だけゴムのように伸びて、また元に戻ってしまいます。形を変えるには、伸ばしたまま待つことが必要です。

②弱く
 筋膜を十分に伸ばすには、筋肉が緩んでいる方がいいですね。強すぎる力をかけると、筋肉は自らを守ろうとして、固くなってしまいます。「軽く張る」程度が、必要な力です。

③遅く
 関節でも筋肉でも、よく動いているところは柔らかく、あまり動かさないところは固いものです。

 ストレッチで伸ばしたいのは、「固いところ」。早い動きのストレッチでは、動かしやすいところだけが動きがち。
 短時間のストレッチでは本当に伸ばしたいところが伸びず、必要のないところだけを伸ばして、かえって身体を歪めてしまうことも。固いところ、柔らかいところを見極めながら、ゆっくりと力を伝えていくのが、ストレッチで大事なことです。

 動きにくい部分がある場合は、筋膜や関節がかなり固いかもしれません。そんなときは、ご相談下さい。
 八起堂では、関節や筋肉のもともとの動きと比較して、必要な部分を伸ばす施術を行っています。

続きを読む

2019年

8月

30日

正しい歩き方をするために必要なこと

足腰の調子を崩した患者さんから
「私の歩き方が悪いからでしょうか?」
 と聞かれることがありますが、そんなことはまずありません。

・正しい歩き方なんて、ない
 ぶっちゃけて言えば、正しい歩き方なんて、存在しません。目的によって、最適な歩き方が違うからです。

 例えば、ダイエットをする人にとっては大きく腕を振って、大股で歩く「エネルギー消費が多い歩き方」が正しい歩き方になりますね。

 外回りの仕事で、長距離を歩く人にとっては、足への負担が少なく、長距離を歩いて疲れない歩き方が適しています。身体があまり左右に振れず、やや狭い歩幅の歩きかたです。

 ただ、足を開きすぎたり、無理な力をかけたりと、歩き方が崩れてしまっている人がいるのも事実。
 正しく歩けないときには、その原因があります。

・歩き方よりも、骨格の正しさ
 歩き方が崩れる人は、ほとんどの場合、「歩き方が悪い」のではなく「悪くなってしまっている」のです。

 足が深く曲がらない、まっすぐに体重がかけられない、足が傾く…。こうした症状があると、どんなに「正しく歩こう」と意識しても、歩けるものではありません。

 例えば足首が固いと、歩くときに前に体重をかけられず、腰が引けたようになります。
 内くるぶしのまわりが固いと、蹴り出しのとき足先が内側を向くので、膝がねじれるようになることもあります。
 逆に、足がきちんと動きさえすれば、意識しなくても無理なく歩けるものです。

 歩き方が正しいか、よりも「足の動きが正しいか」の方が、ずっと大事なのです。

八起堂では肩こりや腰痛に対しても関節リリース・筋膜リリースを使用します。
 肩こりでは、肩や肘、肩甲骨、場合によっては背骨と肋骨のつなぎ目の動きも改善して、筋肉を柔らかくします。
 腰痛では仙腸関節(骨盤の継ぎ目)、腰回りの筋肉をほどきます。こわばっていた腰に弾力が出てくると、痛みも減少します。

肩こり、腰痛などの不調にも