脊柱管狭窄症 手術後の痛み

 先日、TAM手技療法の受講者の方から、質問がありました。

  脊柱菅狭窄症で手術を受けた方、とくに脊椎固定のプレートが入っている方の、痛みやしびれは、どのように治療するか、とのことでした。

 

■脊柱管狭窄症 手術後も痛むのはなぜ?

  脊椎管狭窄症とは、文字通り、神経が通っている脊柱の管が狭くなる症状です。神経が圧迫されて、痛みやしびれなどが生じます。

 

 手術は、脊椎の骨を切って管を拡げたり、プレートと言われる金属を入れて、脊椎の並びを整えたりするのが主流。それによって神経の圧迫をとるのですが、手術後も痛みが残ってしまう方が少なくないのです。

  手術で神経の圧迫は取れているのに、どうして痛みが出るのでしょうか。

 

■筋肉から出てくる痛み

 実は、身体の痛みには、筋肉が大きく関わっています。

  筋肉は、緊張が長く続くと疲労し、血行不良を起こして痛みはじめます。緊張の原因は、身体の歪みや炎症、一つの姿勢で長くいることなど様々。

 中でも代表的なのが、関節や皮膚などの動きが悪い場合です。筋肉は、動かない部分を動かそうと、無理な緊張をして、痛むようになってしまうのです。

 

 脊柱菅狭窄症の手術後、とくにプレートが入っている場合には、腰椎の一部が動かなくなっているため、筋肉は無理な緊張を強いられます。

 少なくとも痛みの何割かは、こうして緊張し固くなった筋肉によるものだと考えられます。

 

■痛みを減らすには?

  この場合、プレートを取ることはできませんので、脊椎の固定にアプローチすることはできません。しかし、筋肉および皮膚・皮下組織の癒着をとり、可動域を回復することはできます。 

 重なっている筋肉層、皮下組織を動かして癒着をとり、動きを回復することで、痛みの減少が期待できます。とくに手術のあとなら傷跡の癒着、短縮があるので、その部分の施術は有効でしょう。

 一見、原因不明の痛みでも、対策のある場合は多いもの。お気軽にご相談くだされば、幸いです。

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ブログ最新記事

2018年

1月

06日

あけましておめでとうございます

あけましておめでとうございます

この正月は、妻の実家の山形に里帰りしておりました。
そこで飲んで食べて寝たり、たまに義父、義母の足を施術したりと充実した日々を過ごしておりました。

帰りに少し東京に寄って帰ってきたのが今日。
ということで、ご挨拶が遅れまして申し訳ありません。

 

ところで。
山形県河北町にある「定助そば屋」の平日限定メニュー「煮干しラーメン」が美味いです!

煮干しラーメンというとおり、確かに煮干しの味なのですが、コクを加えてきっちりラーメンの味に仕上がっています。
魚介系ラーメンが好きな人なら、ぜひ!

定助そばや 山形丸ごと情報サイトのリンク

2017年

12月

11日

「琵琶湖の水、止めたろか!」のために

ときどき、どうでもいいことが気になることってありませんか?

 関西に住んでいると、よく聞くネタの一つが、
「京都め、滋賀をなめとったら琵琶湖の水止めるぞ!」
 なわけです。

  京都の水道の水源は、琵琶湖。そこで、
「水止めたら、水がなくなって暮らせへんやろ!」
 というのが滋賀県民の言い分ですが、実際に琵琶湖の水を止めると、行き場を失った水が溜まって、やがて滋賀の町が水没。京都よりも困るはずです。

 

  滋賀の人が「止めたろか」を言うためには、琵琶湖の水をどうにかしなくてはなりません。そこで考えました。

 福井までトンネルを掘ればいいのでは?!

 

 福井に向かってトンネルを掘るなら、琵琶湖最北端から敦賀に抜けるコースが最短です。
 琵琶湖の水面は、だいたい標高85メートルなので、それより低いところを出口にすれば、水は日本海に流れてゆきます。

  標高を教えてくれるホームページで調べてみましょう。
  地理院地図 電子国土web

  標高85メートル以下になるのは、北陸本線の新疋田駅付近(リンク先地図の、中心付近)で、琵琶湖からだいたい11キロメートルの距離です。
 ここまでトンネルを掘れば、もう水を止めても大丈夫!

 

  気になる予算ですが、だいたい同じ長さの飛騨トンネル(東海北陸自動車道)の工事費が1000億円くらいだそうです。

 滋賀県の年間予算が、一般会計、特別会計あわせて約7000億円。その1%、70億円を毎年工事に使えば、15年でトンネルが開通する計算になります。 

 どうですか、滋賀県の方!
 京都に「水止めたろか!」を言うために、掘ってみませんか?

2017年

12月

04日

鍼による筋膜リリース、関節リリース

 筋膜リリースといえば、普通は手技です。筋膜を伸ばしたり、剥がしたりして正常な運動性とバランスを回復するわけですが、時として、鍼で同様の効果が出る場合があります。

 皮膚を動かして、動きの悪いところがあった場合、そこに浅く(切皮程度)の鍼を打つだけで、動きが改善するケースが多いのです。
 深い筋膜では、動きの確認も、鍼で当てるのも難しくなりますが、うまく当てれば、やはり動きを回復させられます。

 これは関節のリリースでも有効で、私も足関節などの強い関節の改善に多用しています。

 

●なぜ、効くのか?

 なぜ、鍼を打つだけで筋膜や関節の動きが回復するのかについては、よくわかりません。

 筋膜の構成を変えるほどの物理的な力を与えているわけではありませんし、鍼の小さな穴一つで、何かの成分が移動しているとも思えません。

 可能性としては、筋膜の表面の神経に刺激が加わることで細胞膜のチャネルが開くとか、癒着の一部が動かされることで、はがれるきっかけができるのかもしれないとか、考えることはできます。

 何にしても、まだ仮説も立てられない状態です。

 

●鍼治療の新しいアプローチになるか?

 現代医学的な鍼は、これまでトリガーポイントアプローチを中心として発展してきました。これは過緊張によって変質し、痛みを出す筋肉(トリガーポイント)を鍼によって改善するものです。

 今回の方法では、全体のバランスを崩している筋膜の緊張や、ズレを修正できる可能性があります。

 トリガーポイントと合わせて使うことで、現代医学的な鍼治療の可能性をさらに広げることができるのではないでしょうか。

 また、面白い発見があれば、お伝えしたいと思います。