経絡とは何か?現代医学的に利用法を考える。

 東洋医学では古くから「経絡」を重視します。身体をタテに走り、頭部から手足の先にまでつながるルートに「気」が流れており、その気の流れを制御することで、いろんな症状が治療できると説きます。

 現代医学では、経絡についていろんな説がありますが、八起堂では、筋肉や皮膚の、タテのつながりだと思っています。
 私達が身体を動かす時、皮膚や筋肉はタテに伸縮しますね。その伸縮が妨げられることで、影響が拡大すると考えるのです。

 たとえば、肩の動きが悪い人は、まっすぐ肘の外側に降りて、親指のねじれが原因だったりします。
 もっと極端な例では、寝違えの治療をしてもスッキリしないという人の緊張をたどっていくうちに足の甲に到達しました。そこを治療したところ「寝違えがスッキリした」と喜ばれたり。

 気の流れについてはわかりませんが、少なくとも経絡に沿った関連性が存在するのは事実。
 意識していると、治療ポイントを見つけるのに便利です。