指が曲がりにくいときは、関節まわりの皮膚を治療する

 先日から、指が曲がらない・伸びないという患者さんを、続けて治療する機会がありました。

 指の構造は、骨(関節)と、腱、皮膚の3つが中心です。この3つのどれかが癒着などで動きが妨げられると、指がうまく動かせなくなります。
 このうち、皮膚が動かないことによる運動障害は、ご自分でも比較的簡単に治せます。

 皮膚による運動制限の特徴は、指関節周辺の皮膚の動きが悪く、曲げると張り詰めたようになること。
 皮膚をすべらせるようにして、動きを作ってやるだけで、曲げ伸ばししやすくなることが多いです。左右の手根で挟んで、交互に動かすようにします。力加減、動かす速さなどにコツはありますが、慣れれば難しくありません。

 それで改善しない場合には、関節の中で引っかかったり、ズレ、ねじれなどがあることが多いです。その場合は、ご相談下さい。