膝関節の治し方

 膝関節痛は、年齢とともに増えてくる症状です。
 一般的に、膝痛といえば、すぐに変形性膝関節症かと言われますね。膝の軟骨がすり減って変形する症状です。

 しかし、膝痛の原因はそれだけではないようです。
 あまり変形していないし、水も溜まっていないのに膝が痛む人も少なくありません。そうした方の治療は、どのようにすれば良いのでしょうか。

■治療は、膝関節の正常な動きを回復すること!

 膝関節は、実はかなり特殊な関節です。二つの骨が向き合うという単純な構造ながら、180度近くの屈伸範囲、滑りと転がりを同時に行うという動きは、この関節だけのもの。滑り移動する距離の大きさも、全身の関節で最大です。
 問題は、この滑り移動の障害で発生します。

 膝関節の曲がりは、すねの骨(脛骨)が後ろに向かって滑ることによって実現されています。
 しかし膝の痛む方では、すねの骨が十分に移動せず、途中で止まったり、抵抗が強くなる方が多いのです。これは関節周辺の癒着によるもので、関節が不自然な動きを起こすことで、痛みを発生します。
 また、関節の内側や外側の一方だけが移動せず、すねが微妙にねじれて痛みをだしているケースも。

 

 このような症状は、膝関節周辺の癒着を取り、正常に動くようにすることで改善されます。不思議な事に、変形性膝関節症と言われた方でも、関節の動きを改善することで、痛みが軽減したケースは少なくありません。

■自分に合った治療を続けましょう

 膝痛には、様々な治療法があります。
 いわゆる膝強化運動や、サポーター。整形外科の治療では、痛みを起こしている膝にヒアルロン酸を注射する方法などがあります。

 自分なりに試してみて、効果のなかったものはやめ、効果のあったものを続けて使うことをおすすめします。

 もし、納得のゆく治療に出会えない時には、膝関節の癒着が原因かもしれません。膝関節の動きを回復させる治療も、選択肢に入れてみて下さい。

お知らせ

義足のプロダンサー、大前光市さんのブログで紹介していただきました。

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院長 池浦誠

1969年生まれ。
2003年に鍼灸師・マッサージ師の国家資格取得。
2005年に開業。同年関節リリース技法、TAM手技療法を発表。
2017年に技術指導DVD、「関節リリース5テクニック」を上梓、指導にあたっている。

八起堂連絡先

奈良市西大寺新池町3-10
電話 080-3112-8738
hakkidou.tam@gmail.com

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 ではどう抜くかというと、ほぼ前に向かって抜きます。
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2018年

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 また、こうして加速された刀には大きなエネルギー(勢いと思ってください)があるので、相手に当たれば大きなダメージを与えることができます。しかし、狙いを外したときには一転、ピンチに。

 物体には慣性の法則(動いているものは動き続けようとする)が働くので、大きなエネルギーを持った刀は止めるのも、方向を変化させるのも難しくなるからです。

 そこで、実際の居合では、早く、コントロールしやすい方法で抜きます。その詳しい話は次回に回すとして…。

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 静止画で表現しなくてはならないマンガでは、こうした工夫が重ねられて、現在に至っているんだなあ、と感心します。

2018年

10月

15日

義足のプロダンサー、大前光市さんのブログで紹介していただきました

 大前光市さん。

 リオパラリンピックの閉会式や、去年のNHK紅白歌合戦、平井堅さんとの共演で、ご存知の方も多いと思います。
 八起堂治療院に来てくださるようになったのは、去年秋頃から。

 自分の身体感覚に真摯な方なので、施術するこちらも、その熱意に引っ張られるように深く集中します。おかげで、何度も施術をしているうちに私の方がレベルを引き上げていただいたと感じています。

 NHKの番組などでは、厳しい表情が取り上げられることが多いのですが、素顔は楽しい、話好きな方です。とくに、身体の使い方の話などになると熱が入ってきて、治療中でも立ち上がって実演してくださったり。
 最近、私がブログで身体の使い方について書いているのも、お話に触発されて考えることが増えたからなのでした。

 これからも、勉強させていただきたいと思っています。

大前さんのブログは こちら