足が歪んでいると、膝もねじれる

 八起堂は足の治療を受けに来る患者さんが多い治療院です。たいていの場合は、足首の歪みがあるので、それを解消する治療を行います。

 そうしてたくさんの患者さんを見ていて気が付くのが、膝関節がねじれている人が多いこと。

■膝ねじれの原因は?

 多くの場合は、足の歪みと連動しているようです。

 足関節を傷めたときには、内くるぶしの周辺で組織の癒着が起きることが多いのです。すると、つま先を伸ばした時に、足先が内側に入ってしまいます(カマ足)。

 蹴りだしの位置が内側に移動するので、膝関節は外に向かってねじれることになるかと推測されます。
 足関節を治す際には、セットで膝を調整する必要があります。

 

 治療はTAMによる関節リリースです。靭帯の癒着をとって、正しく動けるように治療を行います。膝関節はシンプルなようでいて、靭帯が厚く強いため、数回の治療を必要とすることが多いです。

 施術後は可動域が広がり、膝の重さや痛みがとれるというのが、患者さんの感想。

 

■バレエのレッスンに、もの申したい

 特殊な例として、バレエダンサーの膝故障について。
 バレエの場合は、レッスンが原因で膝を故障している人が、少なくありません。

 バレエで多用される、つま先を外に向ける動作。正しくは股関節を外にねじって、つま先を外に向けるのですが、動作の完成を急ぐあまり、膝から下を外に向けてねじってしまうことが多いのです。
 もちろん、膝には大きな負担がかかります。

 バレエダンサーのひざ故障の、半分以上はこのねじりが原因です。何年も故障を繰り返しながら練習しているので、重症化していることも多いです。

 正しく外旋する習慣をつければ、確実に防げる傷害なのですが、発表会やコンクールを急いでしまう教室が多く、見逃されがち。

 親御さんには、こうしたレッスンをしっかりしてくれる教室を選んでいただきたいと思います。

お知らせ

義足のプロダンサー、大前光市さんのブログで紹介していただきました。

リンク⇒こちら

院長 池浦誠

1969年生まれ。
2003年に鍼灸師・マッサージ師の国家資格取得。
2005年に開業。同年関節リリース技法、TAM手技療法を発表。
2017年に技術指導DVD、「関節リリース5テクニック」を上梓、指導にあたっている。

八起堂連絡先

奈良市西大寺新池町3-10
電話 080-3112-8738
hakkidou.tam@gmail.com

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居合…抜き付けの物理学

 居合道の、代表的な動きが「抜きつけ」。一瞬で刀を抜き、横なぎに前方へ切りつける動作です。

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 ではどう抜くかというと、ほぼ前に向かって抜きます。
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 抜きの方向は鞘の形に沿うので、右手は次第に右へ向かいます。刀の重心(中央にあるとします)は慣性の法則に従って前に進み続けるので、柄が右へ向かうと右回りの回転を始めます。刀の切っ先は、前への運動と、右回転の運動をあわせて、高速度で前方に切り込んでゆきます。これが、抜き付けです。

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2018年

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マンガで見られる、身体をねじった抜刀の構えは、意図的なデフォルメで、実際には、まず使われません。

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・モーメントが邪魔をする
 この抜き方では、刀を左側に大きく抜いて前方へ回す、大きな円のコースを描きますね。
 以前も書いたモーメントの問題で、円の半径が大きくなるほど、必要なモーメントは大きくなる…つまり加速が遅くなります。移動距離も長くなるので、相手への到達が遅れます。これは実戦では大きなデメリット。

 また、こうして加速された刀には大きなエネルギー(勢いと思ってください)があるので、相手に当たれば大きなダメージを与えることができます。しかし、狙いを外したときには一転、ピンチに。

 物体には慣性の法則(動いているものは動き続けようとする)が働くので、大きなエネルギーを持った刀は止めるのも、方向を変化させるのも難しくなるからです。

 そこで、実際の居合では、早く、コントロールしやすい方法で抜きます。その詳しい話は次回に回すとして…。

・ねじりの構図は、力強い
 では、なぜマンガの中でこうした構図が使われるのか。それは、力強い絵になるからです。
 人体表現は面白いもので、体幹部にねじりが入ると、急にイキイキとしてきます。ミケランジェロの多くの彫刻に、ねじりの構図が使われているのは有名ですし、ロダンの「考える人」なんて、無理に体幹をねじっています(右ひじが、左の膝にのってるんですよ!)。

 静止画で表現しなくてはならないマンガでは、こうした工夫が重ねられて、現在に至っているんだなあ、と感心します。

2018年

10月

15日

義足のプロダンサー、大前光市さんのブログで紹介していただきました

 大前光市さん。

 リオパラリンピックの閉会式や、去年のNHK紅白歌合戦、平井堅さんとの共演で、ご存知の方も多いと思います。
 八起堂治療院に来てくださるようになったのは、去年秋頃から。

 自分の身体感覚に真摯な方なので、施術するこちらも、その熱意に引っ張られるように深く集中します。おかげで、何度も施術をしているうちに私の方がレベルを引き上げていただいたと感じています。

 NHKの番組などでは、厳しい表情が取り上げられることが多いのですが、素顔は楽しい、話好きな方です。とくに、身体の使い方の話などになると熱が入ってきて、治療中でも立ち上がって実演してくださったり。
 最近、私がブログで身体の使い方について書いているのも、お話に触発されて考えることが増えたからなのでした。

 これからも、勉強させていただきたいと思っています。

大前さんのブログは こちら