11月14日「名医のTHE太鼓判 国民の常識が変わるスペシャル」

 仕事がら、健康番組は一応チェックしています(早回しですけど)。ただチェックするだけではもったいないので、気がついたことなど書いていこうと思います。

 さて、表題の番組ですが、いろいろな健康知識を出して、出席した医師たちに評価してもらう、という番組でした。

 何人もの医師が出るので、全体としてバランスのいい番組でした。常識が変わるスペシャルという題名でしたが、むしろきちんとした常識を踏まえた番組だったと言えるでしょう。

 個人的には「体温が高いほうが健康によいという明確なデータはない」という話が印象的でした。体温が高いほうが、免疫力が高くなりそうな気がしていたのですが。

 少食にすると(つまり、エネルギー消費が少ないと)長生き、という話と共通するのでしょうか?

 

■オリンピック選手も実践 腰痛ストレッチ

 腰痛については、番組の最後にちょっと触れただけでした。

 新聞の番組欄ではストレッチでしたが、腹筋を鍛える方法が中心。
 膝を曲げた状態から腹筋をするという普通の方法で「腹筋によってコルセットを作る」というのがその論旨でした。

 

 昔は、この「筋肉でコルセット」は腰の椎間板を保護すると考えられていました。

 実際には、ほとんどの腰痛は、椎間板に原因がないことがわかっているので、腹筋コルセットは、姿勢の崩れを防いで腰の筋肉の負担を減らすと考えるほうが良さそうです。

 

 ただし、以前も書いたように、腰痛のほとんどは緊張が抜けないことによる痛み。患者さんを治療するときも、まずは腰の緊張を緩めると、かなりの方で痛みが軽減します(もちろん骨盤…仙腸関節の調整もします)。

 鍛えるだけではなく、一度力を入れたら意識的に脱力して、緩ませることも必要です。