NHKガッテン 11月16日「NASA直伝 魅惑のアンチエイジング」について

 今回のガッテンは、NASAが発表したという若返り・老化予防の鍵について。面白い内容でしたねえ。

 NASAによると、重力のない宇宙では、筋力低下、骨密度低下、認知機能や免疫力の低下まで、あらゆる老化現象が起こります。

 

 これまでは、そうした影響は、無重力によって骨や筋肉に刺激が加わらないために起こるとされていました。

 ところが最近になって、宇宙での老化には「耳石」が関わっていることがわかってきたというのです。

 

■重力を感知する「耳石」

 耳石は、耳の中にある石のようなもの。その重さを神経で感じ取ることによって、重力の方向を知ることができます。その耳石の反応を元に、人間は姿勢を保つことができるのです。

 つまり、全身の筋肉や自律神経は、耳石から来るデータを元に活動しているということ。

 

 宇宙では、重力がないために、耳石が反応しません。すると、全身の自律神経、筋肉、骨などにデータが行かず、衰えてしまうのと言うのです。

 地上でも、じっと座っているだけで動かない状態が続くと、耳石が反応せず、身体が衰えてしまうとのことでした。

 

 そこで、30分に一度、立ち上がるようにするだけで、中性脂肪や悪玉コレステロールが減った、というのが今回の番組内容でした。

 

■「立つ」ことの健康的意味

 これまでは、立つことの意味は、筋力を鍛え、同時に余分なエネルギーを消費していることによるとされていました。それが、耳石という感覚器官が働いていることによる、というのは面白い発見です。

 

 そうなると、その先が気になってきます。

 自転車やオートバイに乗っている人は、車に乗っている人よりも認知機能が衰えにくいとされているのですが、それはバランスをとるという動作で耳石が働いているためだろうか、とか。

 

 中国の健康法にある站樁(たんとう。樁の字は、椿に似ているが別の字。站椿と書かれることも)。日本では立禅と言われることもあります。

 一つの姿勢で、微妙なバランスを取りながらじっと立ち続ける健康法は、これによるものだろうか、とか。

 実際、站樁には自律神経を整える効果があるとされています。また、私が熱心にやっていた頃には、運動量からいえば不思議なほど、体重が減って、驚いたのを覚えています(ダイエットに最適?)

 いろいろなことがわかってくるのは、本当に面白いですね。

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院長 池浦誠

1969年生まれ。
2003年に鍼灸師・マッサージ師の国家資格取得。
2005年に開業。同年関節リリース技法、TAM手技療法を発表。
2017年に技術指導DVD、「関節リリース5テクニック」を上梓、指導にあたっている。

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2019年

2月

10日

膝が内側に入ってしまう症状の治療

 先日から、二人続けて、似た症状の方を拝見しました。

 お二人ともランナー。困っているのは、膝を曲げたときに、膝頭が内側に入ってしまうため、膝や股関節が痛くなって困っているとのことでした。

 拝見したところ、お二人とも、同じ原因でした。

 足首の内側、くるぶしのまわりが固くなると、その部分だけ動く範囲が狭くなります。
 足が地面に着地すると、足首は深く曲がりますね(背屈)。この時、内側があまり動かず、外側だけが大きく動くので、つま先が外側に向くことになります。
 といっても、足の裏は接地しているので、固定されています。そこで、かわりに脛の骨が内側にねじられ、膝が内側に入ってしまうというわけです。

 この場合の治療は、足首の正しい動きを取り戻すこと。関節リリースの技法でくるぶしまわりの組織をほぐし、内外の動きが揃うようにしてやります。
 幸い、お二人とも初回の治療で大幅に動きが改善し、膝が内に入るのを減らせました。あとは、仕上げをするだけです。

 足首まわり、とくに内側は、固くなりやすい部分です。
 もし、走ったり屈伸したりするときに膝が内側に入る場合は、一度関節リリースをお試しください。

2019年

2月

06日

「揉みおこし」は、筋肉が傷ついている

 施術のあと
「ここの施術は、揉みおこしがでないのね」
 と言われることがあります。

 揉みおこしとは、あん摩・マッサージのあと、筋肉が腫れて痛むこと。これ、実は危ない現象なのです。

 私たちの筋肉は、水分を含んだ細胞です。例えるなら、スーパーで売っている鶏肉と、さほど差はありません。あの肉を、ぐっと押したら潰れますよね。
 私たちの筋肉も同じ。強く押せば細胞が潰れてしまいます。

 揉みおこしと言われているのは、強すぎる揉みで筋肉が潰れ、腫れている状態。打撲傷と同じようなものなのです。

 コリを治すはずが、筋肉を潰してしまう。しかも、何度も繰り返すと筋肉細胞ではなく、繊維質が増える「線維化」が進行して、組織そのものが硬化してしまう恐れもあります。

 それなのになぜ、揉みおこしを起こすような揉み方・押し方がなされているかというと、「固いものには、強い力で」と、本能的に考えてしまうからです。

 治療に必要なのは、本能よりも、正しい技術。
 もしどこかで施術を受けられたあと、揉まれたところが熱を持って痛むようなら、揉み方を変えてもらう方がいいでしょう。

2018年

12月

31日

膝が伸びない・曲がらない時は、前後の動きを改善してやります

 膝に関係するお悩みで、痛みの次に多いのが、「膝が伸びない」「膝が曲がらない」です。こうした曲げ伸ばしの問題の原因になっているのは、関節まわりの固さです。

 膝関節は、丸みを帯びた大腿骨(太ももの骨)の先を、脛(すね)の骨が、前後に移動することで、曲がったり伸びたりしています。
 このときに、膝関節がどのくらいの距離を動くかというと…なんと、10センチ近く。
 これだけの距離を動く関節は、人体のどこにも存在しません。

 膝関節が動かないときは、この動きが邪魔されています。そこで、3つの条件を整えて、動きを作ってゆきます。

①関節の靭帯・関節包の貼り付きをとる
 関節包は、関節を包んでいる袋。
 靭帯は、関節が動きすぎないように、制限する帯。
 どちらが貼り付いても、つっぱって動く範囲が狭くなります。靭帯、関節包の貼り付きには、関節リリースが有効です。

②周辺の皮膚の動きを改善する
 関節そのものが動いていても、周りの皮膚が動かないと、そこで止まってしまいます。皮膚を動かすマッサージによって、皮膚が軽く滑るようになると、曲がりやすくなります。

③太ももの筋肉を伸ばす
 筋肉が固くなっても、動きが悪くなります。この場合には、膝の上の筋肉に固く、伸びにくい部分があるか調べます。もし動きが悪ければ、ストレッチで伸ばしてやるのが有効。それでも伸びないときは、筋肉どうしが貼り付いている可能性があるので、筋肉の動きを改善します。

 なお、関節軟骨がすり減って動きが悪いとおっしゃる方も多いです。たしかに軟骨が減って炎症を起こすと、貼り付きが起きやすくなります。ただ、軟骨が減っていても、動く範囲を広げられることもありますので、どうぞご相談下さい。