ターンアウトは、骨を触って練習する

 少し前にこのブログで、バレエで膝を傷める原因の一つが、不十分なターンアウトにあると書きました。ターンアウトは股関節を外に回して、足を外に向ける動作です。

 この動作が難しいのは、股関節が身体の深くにあって見えないから。とくにバレエを始めたばかりの子供は、見えやすい足先を基準に練習してしまうことが多いので、親が気をつけてあげなくてはいけません。

・目印は、骨盤の下にある 
 図を見てもらうとわかるのですが、股関節は内股に近いところにあります。足の骨は、股関節から外に向かって張り出し、そこから下に向かっています。
 この、外側の出っ張りを、大転子といいます。骨盤の強力な筋肉がついている、ターミナルのようなところです。

 骨盤の横に手のひらを当ててください。指先あたりに、かたい骨が感じられるはず。それが大転子です。

・大転子を後ろに動かす
 練習は、大転子を触りながら行います。
 真っすぐに立って、手のひらを骨盤の端に、指先を大転子にあてます。そこから、大転子を後ろに動かすようにターンアウトします。 

 もちろん最初から、ある程度は動きます。しかし目標は、足の他の部分に力を入れずに、大転子を操作できるようになること。足を動かすと言うよりも、大転子だけを動かすつもりで、前、後ろと繰り返して練習します。

 股関節の外旋は、足を上げるときなどにも重要なので、バレエをやる方は、簡単にスッと回せるようになるまで練習することをおすすめします。